立憲・野田佳彦氏、来夏の参院選で“勝利の道筋”「劇的な変化を」 首班指名選挙は「まだ政権交代の可能性」
立憲民主党の野田佳彦代表が7日、東京・丸の内の日本外国特派員協会で記者会見を行い、来年の参院選での“打倒自民党”への決意を示した。
「石破首相に焦りが出て、次々と敵失があった」
立憲民主党の野田佳彦代表が7日、東京・丸の内の日本外国特派員協会で記者会見を行い、来年の参院選での“打倒自民党”への決意を示した。
今回の衆院選は、「政治とカネ問題」で与党が過半数割れの大敗を喫し、立憲は公示前から50議席増の148議席を確保し、政権批判票の受け皿になった。
野田代表はまず衆院選を総括。石破茂首相の早期解散の判断について「私は裏金隠し解散だと命名しました。脱税の疑いがある人が国会に85人以上いるのは国民が許してはいけないし、忘れてはいけないと思っています」と批判した。また、短期決戦となった日程を巡り、「18日間では短すぎる。時間が足りなかったのは問題」とし、低かった投票率の要因の1つに挙げた。
そのうえで、立憲の戦略を自賛。裏金問題を争点化したことが「これが功を奏した。石破首相に焦りが出て、次々と敵失があったと考えています。(自民党側の)ミスジャッジが総選挙の結果に大きく影響したと思っています。国民は政治とカネ問題についてNOを示しました」と自己評価を口にした。
今月11日から招集される特別国会の首班指名選挙にも注目が集まっている。野田代表は投票結果次第では、「まだ政権交代の可能性はあることだけは申し上げたい。可能性がある限りは追求をしていきたい」と述べた。来年夏に予定されている参院選を視野に入れながら、各野党との党首会談を精力的に実施しており、「来年の参院選挙で、きちっと野党連携ができ得るならば、自民党に引導を渡すことが十分できる。1人区で協力し合えれば劇的な変化を起こせる」。野党間の協調体制をさらに強めていく構想を明かした。
また、野党の存在について「分断ではない」ことを強調。「与野党がきちんと議論をして一致点を見いだす。国民の意見が反映されるようにしていく。熟議と公開の国会運営」を目指すことを約束した。