三宅健、全国ツアーでファンに感謝「日々後悔のないように」「集まって楽しい時間を共有できれば」
TOBEのアーティスト・三宅健が8月から全国を回ってきたツアー『2024 Live Performance Another me:Theotherside Presented by KEN MIYAKE』の東京公演を26、27日の両日に東京体育館で開催した。ここでは、26日午後6時開演の公演をレポートする。
ファンのペンライトも消す演出のなかで歌唱
TOBEのアーティスト・三宅健が8月から全国を回ってきたツアー『2024 Live Performance Another me:Theotherside Presented by KEN MIYAKE』の東京公演を26日、27日に東京体育館で開催した。ここでは、26日午後6時開演の公演をレポートする。
開演直前、会場スクリーンに三宅とダンサーが東京体育館の外で撮影したダンスレクチャー動画を放映。ステージが暗転し、マッチを擦る音ののちにキャンドルを持った三宅がステージに登場した。キャンドルの火を吹き消すと、アコースティックギターのバッキングを皮切りにWurtSが楽曲提供し、ミュージックビデオの監督も務めた楽曲『ホーンテッド』で開幕した。
ピンク色の照明に逆光から照らされダンサーとともにシルエットが浮かび上がった『Ready To Dance』、キャンドルの灯る間接照明の隣に腰かけリラックスした雰囲気を醸した『100CANDLE』、ステージ背後のスクリーンを広々使った映像とともに自身のダンスとレーザーのリンクで魅了する『DROP』と、次々楽曲を披露する三宅。さらに、装いを真っ赤な衣装に変えると、ダンサーとの掛け合いやシルエットを使ったダンスなどを組み込んだ『iDOLING』へ。これまで様々なミュージシャンとタッグを組むことで幅広いジャンルの楽曲をパフォーマンスしてきた三宅だが、ステージでは楽曲による世界観の違いを、彼のパフォーマンス力と演出の幅広さで魅せた。
ステージ序盤はファンのペンライトも消すことを促し、演劇を見ているかのように、没入して楽しむ形のステージづくりが意識されていたのも印象深い。『ジェットコースター』ではステージや花道が虹色に染まり、ファンもペンライトを点灯した。序盤とは打って変わったにぎやかな雰囲気で、三宅は花道を練り歩きながらファンとコミュニケーションを取った。ダンスレクチャーを挟みセンターステージで披露された『I’m good』では難度の高いダンスを客席とともに踊り、一体感を作り上げた。
アンコールでは思わぬサプライズも
ファンとフランクにやりとりをしたMCのあとには、『circus』、『mydoll』、『Unzari』とダンサブルなナンバーをダンサーとともに披露。さらに『ドラマチック』をしっとりと歌い上げると、ステージ上には雪が舞いつつ三宅がオーガンジーの中で踊り、『BOY』へ。振り子のような照明が三宅の前を動き続け、幻想的な雰囲気をかもしていた。本編ラストは1曲目にも披露した『ホーンテッド』を再度披露。ステージ上の炎の特効が迫力を演出し、歌いきるとともにスモークに包まれた三宅が倒れ、劇的に幕を閉じた。
アンコールにて『Love Bottle』を歌い再登場した三宅は、改めて集まったファンに感謝を伝えた。「時間は限られていて、あっという間に時が過ぎてしまう。みんなには日々後悔のないように、会いたいときに会いたい人に会って、見たいものがあれば見たいときに見て、1日1日を大切にしてほしいなと思います」と口にした。「頑張らなきゃいけないときは頑張って、こうやって集まれるときは集まって楽しい時間を共有できればと思っています」と話すと、その思いを歌に乗せるように『星に願いを』を歌唱。
最後は重厚なトラックに“推し活あるある”がふんだんに組み込まれた『スーパースター』を披露した。ここでライブは幕を閉じたと思いきや、鳴りやまないアンコールの声に応えて三宅が再々登場し、『Unzari』を再度披露した。ここで花道を練り歩いていた三宅は曲が終わるまでにメインステージに戻れず、「曲が足りない! もう1曲やるか!」と『DROP』へ。思わぬサプライズで最後までたっぷりと盛り上がり、「また会おうね、約束だぞ!」と再会の約束を交わしてライブは幕を閉じた。