FRUITS ZIPPERの“妹分” CANDY TUNEに女性ファンが多い訳「そのジャンルの“最強”がいる」
アイドルグループ・CANDY TUNEは、2024年8月に発売した1stシングルCD『キス・ミー・パティシエ』がオリコンデイリーランキング最高2位を獲得し、2025年4月29日にはグループ結成2周年記念公演を東京国際フォーラム ホールAで開催することも発表された。芸能事務所「ASOBI SYSTEM」のアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から誕生した、個性豊かな7人が考える自分たちの強みとは――。
2024年は1st ANNIVERSARY TOURや1stシングルCD発売を経験
アイドルグループ・CANDY TUNEは、2024年8月に発売した1stシングルCD『キス・ミー・パティシエ』がオリコンデイリーランキング最高2位を獲得し、2025年4月29日にはグループ結成2周年記念公演を東京国際フォーラム ホールAで開催することも発表された。芸能事務所「ASOBI SYSTEM」のアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から誕生した、個性豊かな7人が考える自分たちの強みとは――。(取材・文=小田智史)
破竹の勢いを見せるFRUITS ZIPPERの“妹分”グループとして2023年に誕生したCANDY TUNE。グループ名には、フレーバーも形もさまざまな「CANDY」のように、好きなものも性格も違う個性豊かなメンバーが集まり、ポップな「TUNE(旋律)」を奏でていって欲しいという思いが込められている。
メンバーは村川緋杏、桐原美月、福山梨乃、小川奈々子、南なつ、宮野静、立花琴未の7人で、うち6人がアイドル経験者だ。2年目を迎えた今年は、「1st ANNIVERSARY TOUR」や1stシングルCD『キス・ミー・パティシエ』の発売など躍進し、10月19日に行われた千葉・幕張メッセで行われた大型アイドルイベント「GIGA・GIGA SONIC presented by ドラゴンエッグ ~ in 幕張メッセ vol.2 ~」ではメインステージにも立った。
メンバーの南が「すごく大きなステージで、音圧、ファンの方々の声援、自分たちの声がいつもと違う風に聞こえるくらい最高でした」と感想を述べれば、小川も「きゃんちゅー(CANDY TUNEの愛称)らしい私たちの魅力を伝えたいし、あめちゃん(CANDY TUNEのファンの愛称)の皆さんと頑張っていきたいので、楽しいきゃんちゅーのライブを見に来てくれるとうれしいです!」と呼びかけた。
CANDY TUNEの色はどこにも負けないエネルギーと個性
――CANDY TUNEは2023年3月のデビューから歩みを止めることなく、注目を集めてきました。この2年間で自分たちの成長を実感する瞬間はありますか?
小川奈々子「きゃんちゅーは、音響トラブルとかハプニングが多いんです(笑)。夏フェスで起こったハプニングの動画がSNSで拡散されたんですけど、曲振りしたら違う曲が流れてしまって。でも、みんなで歌い遂げたことがありました。お休みの日もみんなで一緒にいるくらいコミュニケーションを取っているので、言葉をかわさずともこれは最後まで歌い遂げようとか、意思疎通できているのが成長したなと思います」
村川緋杏(以下、村川)「たしかに、あのときは空気感でみんなで行ったよね! じゃあ、キスパティ(キス・ミー・パティシエ)だなって(笑)」
立花琴未「逆にそんなトラブルも楽しんじゃってるくらい」
村川「トラブルがあったときは、個人個人はすごく焦っているとは思うんですけど、みんなの結束力があるからこそ、安心して、(グループ結成)初期よりも堂々とステージに立っているなと感じます」
宮野静「動じなくなったよね。音響が止まったら、以前は『どうしよう、どうしよう』だったけど、『あ、止まっちゃったね』みたいな(笑)」
村川「言い方がおもしろい(笑)」
――「ASOBI SYSTEM」のアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」には、FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、SWEET STEADY、CUTIE STREETと4つのグループが存在します。そのなかで、“きゃんちゅーの色”はどこにあると思いますか?
福山梨乃(以下、福山)「ひと言で言うと、『うるさい』かなと(笑)。一応、自分たちでも自覚はしています。あるインタビューで、『楽屋がとにかくうるさい』とクレームのようなほめ言葉をいただきました(笑)」
村川「いや、クレームやろ!(笑)」
福山「朝7時から集まってもずっと喋っていて、運転してくださっているスタッフさんから『元気だね』と言われるくらい、よく喋るし、よく笑う。一生喋っているうるささもありつつ、個性とか自我が強い、奇抜さ、色の濃さが“きゃんちゅーらしい”と思います」
――これから迎える3年目に向けた目標はありますか?
村川「私、あります! 琴未の(レス)動画から地方に来てくれたファンの方がバズったり、SNSでバズりが起きてきた1年。そのなかで、女性のファンの方が私たちを見つけてくれることが増えて、男性限定ライブに負けじと女性限定ライブも熱量が凄いです。そのなかで私たちが決めた目標は、女性限定で東京ドーム公演をすること。女性限定ライブで思いついた、近い将来かなったらいいなと思う新たな目標です」
――女性ファンが多いのも「KAWAII LAB.」グループの強みだと思いますが、その理由はどこにあると感じていますか?
村川「私なりの見解では、メンバーそれぞれがロールモデルだなって。例えばしずちゃん(宮野)みたいに金髪がいたり、全然違う子たちが集まっているのに、そのジャンルの“最強”がきゃんちゅーにはいるなと。それは『KAWAII LAB.』全体にも言えることで、みんなが女の子のロールモデルになっている気がするから、女の子のファンが多いのかなと思います」