中田英寿氏のアイデアで日本酒とチョコの新商品が成立「1人ではできないことにコラボで挑戦できる」

元サッカー日本代表で実業家の中田英寿氏が22日、都内で開催された「YOIYO 酒ガナッシュ 黒龍貴醸酒」記者発表会に登壇し、日本酒とチョコレートについて語った。YOIYOはロッテが、“日本に酔うチョコレート”をコンセプトとした商品。その第18弾として、中田氏が代表を務めるJAPAN CRAFT SAKE COMPANY監修で黒龍酒造とコラボした「YOIYO 酒ガナッシュ 黒龍貴醸酒」を、今年11月5日午前10時からロッテ公式オンラインモールと黒龍酒造が手掛ける複合施設「ESHIKOTO」(福井・永平寺町)で数量限定販売。このコラボを記念し、中田氏とロッテ中央研究所チョコ・ビス研究部の田所啓次氏、黒龍酒造8代目蔵元の水野直人氏が登壇した。

記者発表会に登壇した中田英寿氏(中央)【写真:ENCOUNT編集部】
記者発表会に登壇した中田英寿氏(中央)【写真:ENCOUNT編集部】

「YOIYO 酒ガナッシュ 黒龍貴醸酒」記者発表会に登壇

 元サッカー日本代表で実業家の中田英寿氏が22日、都内で開催された「YOIYO 酒ガナッシュ 黒龍貴醸酒」記者発表会に登壇し、日本酒とチョコレートについて語った。YOIYOはロッテが、“日本に酔うチョコレート”をコンセプトとした商品。その第18弾として、中田氏が代表を務めるJAPAN CRAFT SAKE COMPANY監修で黒龍酒造とコラボした「YOIYO 酒ガナッシュ 黒龍貴醸酒」を、今年11月5日午前10時からロッテ公式オンラインモールと黒龍酒造が手掛ける複合施設「ESHIKOTO」(福井・永平寺町)で数量限定販売。このコラボを記念し、中田氏とロッテ中央研究所チョコ・ビス研究部の田所啓次氏、黒龍酒造8代目蔵元の水野直人氏が登壇した。

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 中田氏の姿は完全に実業家だった。だが、かつてピッチで見せたように湧き出るアイデアで1つの商品を導いていた。ロッテ側が初の試みで「日本酒とチョコレート」と組み合わせたYOIYOの新商品を作るにあたり、双方に深い知見を持つ中田氏に相談。同氏は30種類以上の日本酒を試飲した上で、「チョコには貴醸酒がマッチするのでは」と提案したという。その時のことを中田氏が振り返った。

「ウイスキーとチョコはよくありますが、日本酒とチョコはハードルが高かったですね。まず、食べてチョコ本来の味が分からないといけないわけで、純米や大吟醸だとミルク(の味に)に負けるのでは感じ、ナチュラルの甘味がある貴醸酒を提案しました。そして、黒龍さんの貴醸酒に『伸び』を感じました」

 中田氏は全国を旅して酒蔵を訪ねるなか、水野氏とも出会っていた。

「中田さんとは15年の付き合いです。弊社があまりしないコラボの相手は、誰でもいいわけではなく、うちのお酒を理解している人とやりたかった思いはありました。今回はとてもいい機会をいただきました」(水野氏)

 そして、田所氏も「中田さんと水野さんに出会っていなければ、ここまではこれなかった」と実感を込めて感謝した。

 その上で中田氏は「コラボは1人ではできないことに挑戦できることが良さです。地方を回っているなか、素晴らしい生産者がいますが、世界を見て動けていなかったと思います。ですが、こうしてロッテさんや世界にも出ている黒龍さんとプラットフォームができることによって、さらに世界につながるコンテンツができた。そうしたことが経済の発展につながればと思います」などと話した。

 中田氏は2006年に現役を引退した後、世界を旅し、09年1月に一般財団法人のTAKE ACTION FOUNDATIONを設立。同年4月からは、全国47都道府県をめぐる旅を開始し、同財団主催で伝統文化・工芸などを支援するプロジェクト・REVALUE NIPPON PROJECTをスタートした。14年には「GOLDEN FOOT AWARD 2014」で、サッカーの歴史上に偉大な功績を残した引退選手に贈られるオール・タイム・レジェンドをアジア人として初めて受賞した。15年には株式会社JAPAN CRAFT SAKE COMPANYを設立し、代表取締役に就任。現在、国際サッカー連盟(FIFA)の諮問機関である国際サッカー評議会(IFAB)の諮問委員を務めている。

 今月1日には、サニーサイドアップグループ(次原悦子社長)の執行役員に就任。現役時代から同社傘下のサニーサイドアップとマネジメント契約をしているが、スタンダード市場の上場企業である同グループの運営に携わっている。同氏は現役時代から別会社の執行役員を務めた経験はあるが、上場企業では初のキャリアになる。そして、今後も日本酒に関わるビジネスを続ける意向で「訪日外国人も増える中、日本酒への興味が高まっていると感じますので、こういう取り組みは増えていくべきだと思います。今後も日本の文化、日本酒が広がる活動をしていきたいです」と宣言した。

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