東京の知られざるエリアが「住み続けたい街ランキング」で上位独占 なぜ人気獲得、気になる家賃相場は?
株式会社リクルートは21日、都内で「SUUMO住み続けたい街ランキング2024 首都圏版」を発表した。「みなとみらい」(神奈川・横浜市)が前回6位から順位を5つ上げ、1位に。前回2位の馬車道(同)が今年も2位に入った。また、同じく発表された「家賃が手ごろで満足度が高い 住み続けたい街ランキング」では谷保(東京・国立市)や砂川七番(同立川市)といった街がランクインした。
首都圏在住の20歳以上の男女にアンケート調査
株式会社リクルートは21日、都内で「SUUMO住み続けたい街ランキング2024 首都圏版」を発表した。「みなとみらい」(神奈川・横浜市)が前回6位から順位を5つ上げ、1位に。前回2位の馬車道(同)が今年も2位に入った。また、同じく発表された「家賃が手ごろで満足度が高い 住み続けたい街ランキング」では谷保(東京・国立市)や砂川七番(同立川市)といった街がランクインした。
両ランキングは首都圏在住の20歳以上の男女を対象にインターネットによるアンケート調査を実施。「住んでいる街の魅力」を40項目、「住んでいる街との関わり」を24項目で聞き取り、順位を算出している。
1、2位に選出された「みなとみらい、馬車道エリア」は街の魅力全40項目中、「街の住民がその街のことを好きそう」「住宅街が整然として美しい」など13の項目で1位となり、高評価を獲得。中央区の「浜町・三越前エリア」も現在再開発が行われ、2003年からはファミリー向け住戸の供給を増やす施策を開始していることを背景に人気を集め、それぞれ4位、6位にランクインした。
今回ランクインした街に共通するのは、高い家賃相場だ。実際に住もうと思ってもなかなかハードルが高いのが現状ではないだろうか。
そのため、SUUMOは「家賃が手ごろで満足度が高い 住み続けたい街ランキング」も同時に発表。SUUMOの発表資料によると「ターミナル駅の自転車圏内」、「日常生活が地域内で完結する生活利便性の高いエリア」が上位に入る傾向があるとし、ファミリータイプ(専有面積が50平米以上80平米未満)の家賃が東京市部で12万円以下の街を紹介した。
今回1位に輝いたのは、JR南武線が通る谷保。同地は国立駅(東京・国立市)から約2キロの距離ながら、家賃相場(駅から徒歩15分以内)は国立駅の約半分である10万1000円となっている。ランキングを発表したSUUMO副編集長の笠松美香氏は「立川や国立に近く、商業施設のあるエリアが利用できる。かつ家賃がほどほどで、シェア店舗など若い人がチャレンジしやすい地域であることが理由ではないか」と解説した。
また、同じく立川駅に近い砂川七番も2位に入った。多摩モノレール線が通る同地をSUUMOは「コスパ・生活利便・アクティビティー 三拍子そろった街」と表現。昭和記念公園や複合施設「GREEN SPRINGS」など自然が近いことも魅力であり、家賃相場は9万4000円となっている。同氏は「自然が享受できたり、芸術や文化などの特別なカルチャーがある部分が評価されているポイントでは」とした。