9人組アイドルグループ・Peel the Apple（通称：ぴるあぽ）は、12月7日に東京・日比谷野外音楽堂で年末スペシャルライブを行う。目指していた憧れの舞台であると同時に、松村美月・黒嵜菜々子の卒業記念ライブである。現体制でのラストワンマンに懸ける思いを聞いた。（取材・文＝小田智史）

　2020年7月に結成されたぴるあぽは、26時のマスカレイド新メンバーオーディションにこそ受からなかったが、アイドルになりたい気持ちを捨てきれない8人をメンバーとして立ち上がった。

　Peel the Appleは「リンゴの皮」という意味で、リンゴは中身以上に皮にも栄養素があることになぞらえ、「オーディションで輝けなかった私たちも輝ける価値がある」という意味を込めて命名された。2021年1月に小田垣有咲が加入したのち、2人が卒業。22年12月に新メンバーオーディション開催が発表され、23年4月に広島世那と南るなが新たにメンバーとなった。

　センターの浅原凜、リーダーの松村美月、“歌姫”の佐野心音らを中心に、さまざまな試練を乗り越えてきたぴるあぽ。グループ4周年を迎えた今年は数多くの夏フェスに出演し、10月19日には大型アイドルイベント「GIGA・GIGA SONIC presented by ドラゴンエッグ～ in 幕張メッセ vol.2～」でメインステージにも立った。

　浅原が「今年、（8月の）サマソニ（SUMMER SONIC 2024）で幕張メッセに来たんですけど、まさか自分が立てると思っていなかったのでうれしかったですし、また来れるようにがんばります」と語れば、佐野も「幕張メッセと言ったら大きな会場で、有名なアーティストさんがライブをやっている印象があります。こんな大きなステージに、この9人で立てたのがすごくうれしいです」と感想を口にした。

　そんな彼女たちは、12月7日に日比谷野外大音楽堂で「Peel the Apple年末スペシャルライブ2024」を開催する。リーダーの松村を筆頭に目標に掲げてきた舞台だが、卒業を発表している松村と黒嵜菜々子にとってはラストライブ。現体制の9人でステージに立つのはこれが最後となる。

――ぴるあぽは、12月7日に野音で現体制ラストのワンマンライブを行います。目標としてきた舞台での、特別な公演への思いを聞かせてください。

松村美月「野音に向けて準備を始めていて、これから少しずつ忙しくなっていくし、緊張していくと思います。初期の頃からずっと夢に掲げてきた野音なので、現体制9人での最後のワンマン、最高の1日にできるようにがんばります」

山崎玲奈「幕張（でのギガソニ）でぴるあぽを見てくださった方にも野音に来てもらえるように、これからもワンマンに向けてがんばっていきます」

黒嵜菜々子「私にとって最後のワンマン。最高の思い出になるようなライブにしたいので、後悔のないようにがんばります」

春海りお「ライブに来てくださった方に、もっとぴるあぽのことを好きになってもらえるようにがんばっているので、少しでも気になっている方は野音に来てください！」

佐野心音「野音はすごく大きな会場で、野外なので緊張しているんですけど、来てくださった方に『すごくいいライブだった』と思ってもらえるようにしたいです」

小田垣有咲「野音に来てくださる方を絶対に後悔させません。みんなが笑顔で帰ってもらえるライブを届けたいです」

南るな「私たちメンバーも、来てくださる皆さんも、全員が笑顔で幸せになるようなライブにします！」

浅原凜「12月7日、9人で野音に立てるのはもうその日しかないので、最高のライブ、素敵な景色を届けれるようにがんばります」

広島世那「メンバーもファンの方も、全員が『一番良かった』と言えるライブにできるようにがんばります」