西田敏行さん訃報、芸能界から悲しみの声「本当に優しい方」「熱い愛の涙の方」「まだ信じられません」
俳優の西田敏行さんが東京都内の自宅で亡くなったことが17日、分かった。所属事務所が明かした。76歳だった。芸能界からはさまざまな声が寄せられている。
東京都内の自宅で亡くなった
俳優の西田敏行さんが東京都内の自宅で亡くなったことが17日、分かった。所属事務所が明かした。76歳だった。芸能界からはさまざまな声が寄せられている。
今月8日には『劇場版ドクターX』(12月6日公開)の完成報告会見に出席していた西田さん。お笑いコンビ・ますだおかだの増田英彦は17日、ABCラジオ『ますだおかだ増田のラジオハンター』(木曜正午)で、悼んだ。
ニュースで速報された名優の訃報について触れた増田は、西田さんの代表作である映画『釣りバカ日誌』での共演を回顧。カラオケと会食に行ったそうで「ナイトスクープの探偵の方、何人かと。たぶん北野誠さん(当時)と竹山(隆範)さんやったのかなあ。あと何人かで、東京の方でご飯食べさせていただいて、そっからカラオケ行かせていただいて」と振り返った。
増田は「西田さんって『ナイトスクープ』でVTR見て、すごく泣かれる。“ホンマにこの人、西田さんってステキな人なんや、熱い思いを持った人なんや”って思ったのが、僕のカラオケでも横で泣いてはったんですよね」と涙を流す姿を目撃したとした。歌唱曲は覚えていないという増田は「たぶん、僕の好きなバラードの歌やったと思うんですけど」と言うと、「横で泣いてはって、“あっ、普段からこういう熱い思いを持たれてる方なんや”って」と回想していた。
Xでは演歌歌手の丘みどりが「西田敏行さん。探偵ナイトスクープでご一緒させていただいた時『友達に自慢したいから写真一緒に撮ってもいい?』と素敵すぎる笑顔で話しかけてくださいました。あの時私も撮ってもらえばよかったな。本当に本当に優しい方でした。心よりご冥福をお祈りいたします」と追悼。
『ナイトスクープ』で共演経験のあるお笑い芸人の真栄田賢は「僕がナイトスクープ復帰させてもらった時も、もう局長は引退されてたけど、一番に喜んでくれてすぐに連絡くださり、「飲むぞ!」ってお祝いしてくれて。。本当に嬉しかったです。いつも本当に優しく、熱い愛の涙の方でした。ありがとうございました。さびしい。なんでよ」と思いをつづった。
また声優の中田譲治は「西田敏行さんは、演劇環境や俳優の権利というものにも理解を示してくださり、日本俳優連合の理事長としても活動されていました。感謝申し上げます。ご冥福をお祈りいたします」とコメントを寄せている。
他にも『ドクターX』で共演した俳優の米倉涼子は「西田さん突然の訃報に接し言葉もありません。一昨日写真をのせるからね! と話したばかりなのに。悲しすぎて悲しすぎてまだ信じられません」と突然の訃報への率直な思いを明かした。
西田さんは1947年11月4日、福島県郡山市出身。明治大進学後に中退し、70年に劇団青年座に入団。同年『情痴』で初舞台を踏み、71年には舞台『写楽考』で初主演を務めた。 その後は舞台、テレビ、映画など多数に出演。代表作の『釣りバカ日誌』シリーズでは主人公のハマちゃんを演じた。またABC『探偵!ナイトスクープ』の2代目局長を務め、19年間に渡りレギュラー出演した。また歌手としても1981年に『もしもピアノが弾けたなら』が大ヒットするなどNHK紅白歌合戦に4度出場した。