「あと少しで死んでましたよって」 JOYが明かす結核の恐怖体験、完治まで10か月「毎日心配されて」
タレントのJOYが16日、カンテレ『旬感LIVEとれたてっ!』(月~金曜午後1時50分)に出演。番組では今月に入って福島・郡山で集団感染が判明した結核を特集し、2011年に罹患して3か月の入院を強いられたJOYが怖さを語った。
カンテレ『旬感LIVEとれたてっ!』で回想「入院期間は3か月」
タレントのJOYが16日、カンテレ『旬感LIVEとれたてっ!』(月~金曜午後1時50分)に出演。番組では今月に入って福島・郡山で集団感染が判明した結核を特集し、2011年に罹患して3か月の入院を強いられたJOYが怖さを語った。
25歳で罹患したJOYは「入院期間は3か月。これは割と結核患者の中でも相当長い入院期間でしたね。早い人ですと、2週間から3週間ぐらいで、そこまで症状もひどくならずに退院していく人も多いんですけど、それは早期発見できた人のケースで」と説明。
「僕の場合は時間かかってしまったんで、ホントに“あと少しで死んでましたよ”って言われるぐらいの状態で見つかったので。結局、すごく長くなっちゃったんですね、入院期間もね」と危険な状態だったと打ち明けた。
かつての“不治の病”は今でも国内で年間約1万人が罹患している。JOYは当初の症状について「本当に軽い咳。自分でも気にならない、“ちょっと咳出るなあ”ぐらいのとこから始まりましたね。で、どんどん咳が増えてく感じでしたね」と告白。13年前は多忙を極め、毎日2、3本の番組収録にイベントもあり、睡眠も足りず、食事への意識も薄く、運動不足で「体的には相当たぶん免疫力低い状態、ぼろぼろの状態で毎日仕事してたなと思います」と明かした。
「共演者の方にも『大丈夫なの? すごい咳してるよね』って毎日心配されてて」と振り返り、「咳以外の症状は正直、最初全くなくて。咳だけしんどくて。そこからちょっとだるさとか微熱っていうのが、咳し始めて3、4か月目ぐらいから出てきて」と話した。
「病院には何度も行きまして。10か所近く行ったんですよ、半年間で。内科から始まって。『ちょっと咳止まらないんですよ』って言って、診てもらって『ちょっとした風邪だと思います』って風邪薬処方されますけど、風邪じゃないんで薬飲んでも治らないんですよね。“おかしいな”と思って、今度は耳鼻咽喉科行ってみたりしたら、『上咽頭炎です』って言われて。その治療受けたり、薬飲んだり、吸入をしたりとかいえおいろやったんですけど、全く症状改善されず」と病院でも結核と診断されなかったとした。
さらに、「だんだん熱も上がって来て、“さすがにこれ風邪じゃないぞ。上咽頭炎じゃないぞ”って。“インフルエンザかな”と思って。インフルエンザの検査してもらっても、まったく違うくて。“インフルじゃないんで、ちょっとひどめの風邪ですかね”って言われたり。ちっちゃい内科から、ちゃんとした病院まで、いろんなとこ行ったんですけど」と回想。
「結局、肺結核ってタンの検査とかレントゲンを撮らないと分かんないんですよ。それはこっちは知らないから、お医者さんが勧めてくれない限り気づけない。その病気に。どのお医者さんもそれ言ってくれなくて。結構、限界来てた中で……」と口にすると、「最終的に夜、仕事終わったら、寒気と震えと吐血と全部来て、感覚的に“死ぬ”と思ったんです、ホントに。だからすぐマネジャーに連絡して、動けなかったんで。来てもらって、夜間の救急の病院に行って」と緊迫の状況を説明した。
「そこの先生が初めて『タンの検査、レントゲン撮ってみましょう』ということを言ってくれて、ようやくそこで発覚」と病名が確定。「結核って10段階ぐらいのレベルがあるらしいんですよ。僕一番最悪の状態まで進行してて」と真剣な表情で語った。それまでの病院の診断について「結構、納得できなくて。何度も行ってるのに、その可能性を疑ってもらえなかったっていう」と憤りを示した。吐血についても耳鼻咽喉科では「『ちょっと声帯の方が傷ついてて』とか言われたり」という状態だったとした。
医師によると、結核は感染しても40%が無症状で判明しづらいとし、風邪は1週間ぐらいがピークで治まってくるといい、2週間以上続くならレントゲン検査になるのが一般的とした。なるみは「きょうの話、絶対覚えとかな」とコメントし、北斗晶は「きょうJOYから話聞いてるから、“2週間以上(咳が)続いて、なんかおかしいぞ”と思ったら、“私、結核じゃないですか”って言える。“検査してください”って。だから、この話聞けたのはすごくいいことだと思う」と感謝した。
退院後も微熱が続き、完治まで10か月だったというJOY。3か月の入院について「入院してからの方がしんどくて。入院したら楽になるのかなと思ってたんですよ。薬と結核菌が戦うわけですよ。そうすると、熱が上がるんですよね。毎日40度ぐらい熱が出てて、寝れないし、当然食欲もないし」と熱は低くて38度ほどだったとした。
貴重な結核についての話を披露したJOYは「まだまだ昔の病気じゃないよってことなので。自分からその病気の可能性を疑ってあげるということも大切かなと思います」と結んだ。