新幹線の予約スペースを外国人が無断使用、英語で注意も「お前には関係ない」 JRの対応に苦言も
新幹線の予約制の特大荷物スペースを巡り、別の乗客が荷物を置き、正規の予約者が荷物を置けずにトラブルとなるケースが相次いでいる。ネット上では、予約制というシステムの分かりづらさに対する疑問の声も上がっている。ルールを知らない外国人観光客に、英語で予約制であることを丁寧に説明したところ、「お前には関係ない」と言われてしまったという投稿がSNS上で話題を呼んでいる。いったい何があったのか。投稿者のMT(TRUE COLORS Japan運営、C&F協会の人)さんに、詳しい話を聞いた。
身勝手な外国人観光客に対する憤りの声の一方、JR側の対応を疑問視する声も
新幹線の予約制の特大荷物スペースを巡り、別の乗客が荷物を置き、正規の予約者が荷物を置けずにトラブルとなるケースが相次いでいる。ネット上では、予約制というシステムの分かりづらさに対する疑問の声も上がっている。ルールを知らない外国人観光客に、英語で予約制であることを丁寧に説明したところ、「お前には関係ない」と言われてしまったという投稿がSNS上で話題を呼んでいる。いったい何があったのか。投稿者のMT(TRUE COLORS Japan運営、C&F協会の人)さんに、詳しい話を聞いた。
「新幹線の特大荷物スペースに予約してない外国人観光客が荷物をおいてたので『ここは予約が必要ですよ』と英語で丁寧に伝えたら『Not your Business(お前には関係ない)』と言われた…」
今月上旬、SNS上で話題になった投稿では、予約制の特大荷物スペースを巡り、外国人観光客とトラブルになった経緯が説明されている。投稿では、「その後、予約してる別の外国人観光客がきて、荷物を置けずに困ってたので『無予約者がおいていったのでどかしておくといい』と伝えて『ゴミ箱はあっちだよ』と大きな声で伝えたら、慌てて先の観光客がやってきてギャーギャー言うので『not my Business(私には関係ない)』と伝えた」と、皮肉を込めた返しで場を収めたことなどがつづられている。
一連の投稿では、「ほんと、JRさんはこのスペースの運用考えた方がいい。まともに予約してる人が嫌な思いをするシステムは、観光を扱う仕事としてはよく無い」「改めて新幹線の荷物スペース見てみたけど、これ、やはり無理がある…。知らない人がわかるシステムではないですよ。まして外国の人は…」と分かりづらいJRのシステムについても苦言を呈している。
投稿者によると、今回のトラブルがあったのは今月上旬、仕事で関西圏に移動した際の東海道新幹線での出来事だという。投稿内容のその後について、「車掌さんが通りかかったので事情を説明したところ、予約せずに置いていった人たちのところまで荷物を持って行き、棚の上に置いてもらっていました。後から来た方の観光客の方からはとても感謝されました」と明かす。
投稿は1.2万件を超えるリポスト、8.3万件の“いいね”が寄せられるなど大きな反響を呼んでおり、身勝手な外国人観光客に対する憤りの声の一方で、「大型荷物は予約が必要って車内放送は日本語のみ。英語、中国語、韓国語でやらないのかな?」「注意書きが小さすぎる」「システムに欠陥ありすぎ」「外国人よりも誤解を招く表記をしているJRに非があると思ってます」など、JR側の対応を疑問視する声も多数寄せられている。
近年、インバウンドによる外国人観光客のマナー違反が大きな問題となっているが、一方で、外国語でのアナウンスが不十分だったり、そもそもマナーの周知がなされていないケースも多い。観光立国を目指し恩恵を受ける以上、適切なコストを払い、想定されるトラブルへの対策を講じていく必要もある。
一連の反響について、「今回、あらためて荷物スペースをじっくり観察しましたが、正直すごく分かりづらいので、『ここに置けばいい』と思っても仕方ないと思いました。皆さん、同じような出来事にあっているらしく、もっといい運用にしてくれたらいいのにな、というのを感じました」と投稿者。「JRさんもきっといろいろ考えた上で今ああなっているのだと思うのですが、これから海外からの観光客がもっと増えることを考えると、けっして今のままでいいわけもないと思います。今まで積まれてきた素晴らしい経験と叡智があると思うので、乗客の方の意見なども参考にしつつ、すてきな運用をして『日本はやっぱりすごい!』って来日した人たちが思える新幹線であってほしいと思いました」と話している。