看護師の窮状が明らかに 全国約1800人に調査、2割が夏ボーナス「全面または一部」カット
株式会社クイック(本社:大阪市)が運営する看護師専用コミュニティーサイト「看護roo!」が、全国の看護師約1800人を対象に「今夏ボーナスの支給状況」についてアンケートを実施。看護師の“ボーナス事情”が明らかとなった。
全国の看護師約1800人を対象にアンケートを実施
株式会社クイック(本社:大阪市)が運営する看護師専用コミュニティーサイト「看護roo!」が、全国の看護師約1800人を対象に「今夏ボーナスの支給状況」についてアンケートを実施。看護師の“ボーナス事情”が明らかとなった。
新型コロナウイルスの感染拡大により、医療機関では空き病床を確保しておく必要や、外来・手術・各種検診の減少といった影響で収入が大きく減少。一方でコストは通常よりも膨らみ、深刻な経営危機に陥っていることが指摘されている。そのため、夏の賞与をカットせざるを得ない医療機関も少なくない。
そこで、「看護roo!」では全国の看護師を対象に今夏のボーナスの支給状況について、6月20日~7月21日にかけてインターネットにてアンケートを実施。その結果、約2割の看護師が「今夏のボーナスは全面、または一部カットされた」と回答した。
また、「この夏は変わらず支給された」との回答の中にも、「冬のボーナスはすでに減額が決まっている」「このままでは病院が倒産する」など、医療機関の窮状がうかがえるコメントが多く寄せられた。
コメントの中には、「世間から疎んじられ、消毒でガサガサになり、マスク1枚で一日中過ごせと言われるなどしたのに、減額なんて信じられません」「仕事は激増したのにボーナスは減額」「モチベーションは下がります」「この先が不安です」といった切実な声もある。
アンケートでは「まだわからない」との回答も約3割あり、今後さらにボーナスがカットされる医療機関が増えることも予想される。
同アンケートにより、全国の看護師の多くが、モチベーションの低下や今後の生活への不安を感じている現状が浮き彫りになっている。