俳優の駒木根葵汰と越山敬達が15日、都内で行われたBS-TBSの連続ドラマ『天狗の台所 Season2』の記者発表に出席。この日ビデオ出演となった塩野瑛久の撮影中のエピソードを暴露した。

10月22日よりBS-TBSで毎週火曜午後9時放送スタートする同作は、ある日ニューヨークに住む14歳の飯綱オン（越山）が、自分が天狗の末裔（まつえい）で1年の隠居生活が必要と告げられ、天狗の兄の基（駒木根）が暮らす里でしぶしぶ生活を始め、豊かな農村の暮らしと、基のつくるおいしい料理を知り、かたくなだった心をあたたかくほぐしていくというストーリー。シーズン2では、ニューヨークに帰り、慌ただしく淡白な暮らしに疲れてしまったオンが、里でのゆったりとした丁寧な暮らしが忘れられず、母との大げんかをきっかけに、基のいる里へと戻ることから始まる。

　再び都会から切り離された自然豊かな場所で撮影となったが、駒木根は「このために1年間頑張ったんだなって思えるぐらい、すごくまたすてきなロケーションでしたし、本当に現場の空気感もすごく大好き。Season1をたくさんの方に観ていただいたおかげで、Season2も製作することができると同時に、またこの話がSeason2だけじゃなく、どんどんどんどん続いていけばいいなと先のことまで考えてしまうくらいすごく素敵な空間でした」と目を輝かせる。

　一方で、シーズン2で起こった撮影中のエピソードについて問われた際には、越山がこの日欠席によりビデオメッセージを寄せることになった塩野の名前を挙げ「疲れていたのかもしれないけど、セリフの沼にハマって。セリフを間違っちゃったり、忘れちゃったりとかすごい沼っていて……。大丈夫かなって本当に心配しました」と告白。すると駒木根も「そうだね、本当に10回ぐらい。いないから言えるけど、大丈夫かなって」と撮影時を振り返りながら共感し、「塩野くんが間違えて『本当すいません』みたいな感じになると、僕らも何かすごい緊張してきちゃって、間違えちゃいけないなって思うと、みんなミスしだして」とリテイクを連発してしまったという3人のシーンについて明かした。

　また、越山は「塩野くん普段間違えないから、もう本当に不安になってきちゃって、僕もそのシーンその後ミスっちゃうし」と余計に焦ったことを説明。しかし、駒木根は「その連鎖はあるかもしれないですね」と振り返りながらも、「今回は本当にみんな大人になってそこまで大きなハプニングはなかった」と成長を語る。

　続けて「僕個人的には暑さとの勝負だと思っていて、日光とかももちろんなんですけども火を使った料理とか、あとはその焚き火とかそういうシーンが結構多くて、カメラの都合上（火に）近づいてかないといけないけど、それでも熱い表情をせずにっていうのが、なかなか大変なシーンで死ぬかなと。本当に火傷しながら頑張りました」と苦労を語り、「こうやって頑張ったということを皆様にお伝えしたいなと、その時からもう今日しゃべることは決めてました」と話し、会場を笑わせた。