菅田将暉、黒沢清監督からレッドカーペットの歩き方問われ「それとない笑顔でやり過ごす」

俳優の菅田将暉が15日、都内で行われた映画『Cloud クラウド』(公開中、黒沢監督)の受賞記念トークイベントに、黒沢清監督とともに出席。「アジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞した黒沢監督を祝福した。

受賞記念トークイベントに登壇した菅田将暉【写真:ENCOUNT編集部】
受賞記念トークイベントに登壇した菅田将暉【写真:ENCOUNT編集部】

「アジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞」受賞の監督を祝福

 俳優の菅田将暉が15日、都内で行われた映画『Cloud クラウド』(公開中、黒沢監督)の受賞記念トークイベントに、黒沢清監督とともに出席。「アジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞した黒沢監督を祝福した。

 同作は、ネット社会に拡がる見えない悪意と隣り合わせの「いま」ここにある恐さを描くサスペンス・スリラー。メガホンを取った黒沢監督は、第29回釜山国際映画祭にて「アジアン・フィルム・メーカー・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞した。

 菅田は「黒沢監督おめでとうございます」と祝福し、「世界中にファンの方がたくさんいて、今更かもしれませんがうれしい気持ちです」と喜んだ。

 同映画祭のレッドカーペットは3、40メートルあったそうで、黒沢監督は「どう歩いていいか分からなくなる。非常に緊張したレッド・カーペットでした」と回顧し、「菅田さんはどうされる?」と質問。これに菅田は「僕もそんな経験ないので。多分、僕はそれとない笑顔でやり過ごすと思う」と答え、笑いを誘っていた。

 同映画祭では、菅田も出演した『寄生獣 -ザ・グレイ-』のメガホンを取ったヨン・サンホ監督と話す機会もあったという黒沢監督。「彼が『菅田将暉は単にうまい俳優ではなくて、映画を支配する力がある』という表現をしていて。あまりにいい表現なので、取材を受けるたびに『菅田将暉はこういう力がある……』と言ってる」と打ち明けた。

 サンホ監督の印象を聞かれた菅田は「(サンホ監督の)作品は怖かったり、スリラーが多いですが、人柄としてはすごく柔らかくてフランク。『仕事が終わったらすぐに帰って、僕はお父さんしているんだ』みたいな」と話し、続けて「韓国料理のお漬物でチキンムってのがある。大根の酢漬けみたいな。一時期ハマって作っていたんです。その話をしたら『僕も毎日家で作っているよ』って言ってました。確かにおいしいチキンム作りそうだなって」と口にした。

 また、この日は、事前に募った質問に2人が答える場面も。「この映画でもらった1番うれしかった感想」という質問に対し、菅田は「同業じゃない友だちたちが『めっちゃおもしろかった!』って。『次会うときに話聞かせて!』みたいな、このテンションの『おもしろかった』は初めてかな。1つのカルチャーとして楽しんでくれたんだなって思いましたね」と声を弾ませ、さらに「語彙力をなくしてる系の感想もうれしかった。『何あれ』みたいな、やばいものを体験したみたいな。意外と多かったですね」と振り返った。

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