『ワンピ』五老星は“無能”? 二転三転する評価…鬼畜ぶりも話題

『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載中の『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)。「天竜人」と呼ばれる支配階級の人々は、作中で多くの残忍な行為を繰り返しファンから大いに嫌われている。なかでも、天竜人の頂点に立つ世界政府の最高権力者である「五老星」は、最近の展開でその“鬼畜ぶり”が話題になっていた。

二転三転する五老星の評価(写真はイメージ)【写真:写真AC】
二転三転する五老星の評価(写真はイメージ)【写真:写真AC】

再熱する“五老星=無能説”…実際は?

『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載中の『ONE PIECE』(作:尾田栄一郎)。「天竜人」と呼ばれる支配階級の人々は、作中で多くの残忍な行為を繰り返しファンから大いに嫌われている。なかでも、天竜人の頂点に立つ世界政府の最高権力者である「五老星」は、最近の展開でその“鬼畜ぶり”が話題になっていた。

 登場当初は“無能説”も飛び交った彼らは、ファンの評価が二転三転する存在である。そこで、これまでの五老星の行動を振り返るとともに、今後の行動を考察したい。

(※以下、作品のネタバレを含む記述があります)

 五老星の初登場は、コミックス25巻第233話だった。その後、長らくは目立った活躍を見せず、世界的に大きな問題が起こった時に話し合う様子が描かれるのみに留まっていた。このことからファンの間では「何かとぼやいているだけ」「強いのか無能なのかよくわからない」など、五老星の実力に疑問を持つ声が多くあがっていた。

 しかし、エッグヘッド編に突入してからは、五老星のひとりジェイガルシア・サターン聖の行動が「鬼畜すぎる」と話題になっている。たとえばコミックス109巻第1103話では、バーソロミュー・くまの愛した女性・ジニーを薬物実験の被検体にして、“青玉鱗”という死にいたる病に至らしめた。

 さらに、“青玉鱗”はジニーの娘・ボニーにも遺伝してしまい、彼女の治療をおこなう代わりに、くまに人間兵器としての改造手術を受け一切の自我を捨てさせることを強要した。それだけではなく、実験と称して赤ん坊のボニーに悪魔の実のエキスを服用させるなど、非人道的なふるまいを重ねている。

 人を人とも思わないこれらの行動にSNS上では「ボニーやジニー以外にも被害者はたくさんいるんだろうな」「今までの敵キャラのなかでぶっちぎりに腹が立つ」など、非難の声が見受けられた。

 そして、コミックス109巻第1110話では、五老星の面々が“牛鬼”(サターン聖)、馬骨(イーザンバロン・V・ナス寿郎聖)などの化け物の姿に変身した姿が描かれた。五老星の真骨頂とも言うべき姿に「変身した姿がカッコ良すぎる」「変身した姿が描かれた見開きにシビれた!」などの絶賛の声が続いた。

 変身後の姿を披露したことで株を上げたように思えたものの、現在はエッグヘッド編での数々の失態に、ふたたび“五老星=無能説”が浮上している。

 たとえば、世界の秘密を語るDr.ベガパンクの世界放送を止められなかったことや、サターン聖が黒ひげ海賊団6番船船長で触れた相手の姿に変身できる“イヌイヌの実 幻獣種 モデル「九尾の狐」”の能力者カタリーナ・デボンに触れられてしまい、その力を悪用されそうな危険を生み出してしまったこと、などである。

 第1125話では、失態を繰り返したサターン聖がイムの能力によって命を奪われ、その後任としてフィガーランド・ガーリング聖が五老星に加わることになった。新体制となった五老星が最終的にどのようなファンの評価を得るのか、これからの展開から目が離せない。

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