【新日本】ザック・セイバーJr.、G1に続きIWGP世界ヘビーも獲得 “奥の手”披露「ザックのERAが始まる!」
新日本プロレスが14日、両国国技館にて秋のビッグマッチ「KING OF PRO-WRESTLING 2024」を開催。今年はG1クライマックス優勝者のザック・セイバーJr.が、来年1月4日の東京ドーム大会を待たずにIWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也に挑戦するとあって注目を集めていた大会だが、全9試合がラインナップされた。メインイベントはもちろん、その内藤vsザックのシングル戦。両者ともに、“1.4”の最後の入場者になるために死力を尽くす戦いが予想された。
目まぐるしく攻守が変わる展開で王座奪取も…挑戦者が続出
新日本プロレスが14日、両国国技館にて秋のビッグマッチ「KING OF PRO-WRESTLING 2024」を開催。今年はG1クライマックス優勝者のザック・セイバーJr.が、来年1月4日の東京ドーム大会を待たずにIWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也に挑戦するとあって注目を集めていた大会だが、全9試合がラインナップされた。メインイベントはもちろん、その内藤vsザックのシングル戦。両者ともに、“1.4”の最後の入場者になるために死力を尽くす戦いが予想された。
G1クライマックスの優勝者は、翌年の1.4東京ドームのメインでIWGP世界ヘビー級王座に挑戦するのが定例となっていたが、今年のG1を制覇したザックは「1.4までは長すぎる。大好きな両国で挑戦したい」とアピールし、この日の挑戦が決定。一方の内藤は、G1で敗北を喫したグレート-O-カーンの挑戦を退け(9.29神戸)、東京ドーム前に2回目の防衛戦に臨むことになった。
まずはTMDKのメンバーとともに現れたザック。手にはG1クライマックスの優勝トロフィーが。王者・内藤はたっぷりと時間をかけて入場、大コールが贈られる。
午後8時ちょうど、試合開始のゴング。まずはお互いのテクニックを確かめ合うような、レスリングと関節技の応酬が続く。しかし10分近く経過したタイミングでザックがペースを握り、内藤は関節技地獄にはまっていく。しかし内藤はザックの得意技であるネックツイストで反撃し、さまざまなスタイルのネックブリーカーでザックの首に攻撃の的を絞る。
とはいえ、海千山千のザックも引き出しを開け、お返しに内藤の首を攻撃。さらには隙を見て腕関節も取りに行く。内藤にとっては全く油断のできない展開が続くが、スイングDDTで強引にペースを引き寄せる。そして首筋へのエルボーでザックにダメージを与え、エスペランザもヒットさせ、コリエンド式デスティーノも決まる。これをしのいだザックは、再び関節技地獄へ。逆にしのいだ内藤はバレンティアからデスティーノを狙うも、ザックがゴッチ式パイルドライバーを発射。そしてザックドライバーを狙うも、カウンターのデスティーノ。
ここを切り抜けたザックは、ザックドライバーからセイバードライバー連発! しかし内藤はカウント2でキックアウト! さらに畳みかけるザックは、奥の手・足4の字式ザックドライバーをさく裂させ、ついにIWGP世界ヘビー級王座を手に入れた(24分41秒)。
最初に日本での経験を積んだノアでの経験、新日本に移籍を果たしてからの鈴木軍の経験、さまざまなレジェンドのエッセンスを取り入れて王座奪取を果たしたザックは「(日本語で)ナイトーさん、心配しないで。ずっと新日本にいます。(スペイン語で)ムーチャス・グラシアス!」とマイクで内藤に感謝を示す。その後、10.20イギリスでザックとのシングルが決まっているSANADAが挑戦をアピール。1週間たたずに初防衛戦が決まったと思いきや、ここで海野翔太が登場しブーイングが起こる。海野は「順番なんか待ってられない。貪欲にいかせてもらう。そのベルトに挑戦させてくれ」とアピール。そしてもちろん鷹木信悟も登場し、混乱しているリング上に拍車をかける。
ザックは日本語でSANADAの挑戦をまず受けると宣言し、海野と鷹木の挑戦は後回しに。そして「ザックのERAが始まる! これからの日本のトップはT・M・D・K!」と叫んで締めた。ザックは、両国国技館の観客席を練り歩き、最後はエプロンでTMDKのメンバーと並ぶ恒例の光景を見せてから、ベルトとトロフィーを持ち控室へと引き上げた。
バックステージではTMDKのメンバーが勢ぞろいし、改めてTMDKの新章が始まったことを宣言。ザックはメンバーを紹介した後、一人でコメント。内藤への感謝、関節技で決めきれなかったために鈴木軍の盟友・鈴木みのるとタイチの技を使ったことを日本語を交えながら告白した。