コンプラ度外視の全裸ドッキリ 東京03、配信コメディードラマで感じた制作者の底力「常識外れの発想」

お笑いトリオ・東京03が主演のオリジナルコメディー番組『鬼のドッキリで涙』が、DMM TV独占配信で金曜午後6時から配信されている。同作は、過激なドッキリを仕掛けられた芸人の映像を使い、ハートウォーミングなドッキリ特番の成立を目指すテレビマンたちの姿をコントで描く番組。メインの3人が、ENCOUNTに作品の舞台裏や芸人たちの全力ぶりを語った。

東京03
東京03

DMM TV『鬼のドッキリで涙』に出演

 お笑いトリオ・東京03が主演のオリジナルコメディー番組『鬼のドッキリで涙』が、DMM TV独占配信で金曜午後6時から配信されている。同作は、過激なドッキリを仕掛けられた芸人の映像を使い、ハートウォーミングなドッキリ特番の成立を目指すテレビマンたちの姿をコントで描く番組。メインの3人が、ENCOUNTに作品の舞台裏や芸人たちの全力ぶりを語った。(取材・文=大宮高史)。

 これはドラマなのか? ドッキリなのか? 同作は芸人・高野正成(きしたかの)がいきなり人里離れた廃墟まで連れて行かれ、服を脱がされて全裸にされて無茶なミッションを課されるところから始まる。文字通り、コンプライアンス度外視の映像をハートウォーミングな番組に仕立て上げることになったのが、東京03の3人が扮(ふん)するテレビマンたちだ。飯塚悟志が演出家の犬塚、豊本明長が放送作家の猿谷、角田晃広がプロデューサー・貴島を演じる。

――『鬼のドッキリで涙』は、いきなり過激な映像で始まります。

飯塚「一緒にネタを作ってきたオークラからドラマの話を聞いた時、『上手くいったら面白いけど本当にそんなことができるのか』と思いました。でも、僕らも本番撮りで初めて高野くんのドッキリ映像を見て、過激ながらも涙を流すくらい笑ってしまいました」

角田「高野くんは完全にドッキリを仕掛けられているから、全ての反応が素なんですね。芸人としてのリアクションがどれも様になっていて、彼の表情を見るだけで笑えます」

豊本「見ていて忍びなくなるくらいだったけど(笑)、かわいげもあって。別の仕事で高野くんと会った時、『頑張れ』と言ってあげました。応援したくなります」

――企画プロデュースと脚本を担当したのが、オークラさんです。

飯塚「オークラくんは、普段から良いネタを作ろうという執念がすごい。平均点のネタでは妥協しない人で、常識外れの発想をしてくれます。だから、今作も彼ならではのコンプライアンスギリギリの線をついてきたんだけど、その分、台本ができあがるのはいつも遅いです(笑)。締め切りギリギリまでもっと笑えるネタを追求してるんだろうな」

角田「ドラマとはいえシチュエーションコメディーで、オークラくんが僕らの性格に合わせて台本を書いてくれました。普段の自分のままの感覚でやりやすかったですね」

「編集は生々しく」「地上波ではできない」

――ドラマ、コント、バラエティーと要素が融合した作品になりました。

飯塚「6年前に我々3人で『漫画みたいにいかない。』(日本テレビ系)というドラマに出させてもらっていて、その時も狭い空間でショートドラマをやらせてもらいました。あの時の感覚に近いですね」

豊本「実際にドッキリ映像の編集作業をするのはスタッフさんなので、我々も視聴者と一緒にドッキリがハートウォーミングになっていく過程を見る側なんです。知らなかった番組作りの裏側をかなり生々しく撮っています」

飯塚「スタッフさんいわく『リアルにこんな風ですよ』だとか」

角田「ある意味、怖くなりましたね。編集の過程でこんなにも作り変えることができるのかと」

――芸人さんの反応も、番組作りの過程もリアルなんですね。

角田「ネタの過激さも含めて、シンプルに楽しんでもらいたいです。『テレビの裏側って、こんな風なんだ』と」

飯塚「業界の楽屋ネタって、自分たちのお笑いの中ではやってこなかったジャンルなので、演じながら新鮮ではありました。映像を見て笑うのも、その後のリアクションも全て素の反応です。大っぴらに楽しんでいました」

豊本「台本ではしっかりセリフもあるんだけど、我々もVTRを見ながら『本当にハートウォーミングになるのかな』と内心半信半疑で見ていたら、本当にそうなっていって(笑)。だから、僕らが不思議な気持ちでしゃべっている様子が画面に映っています。視聴者も僕らと同じようにびっくりできると思います」

飯塚「オークラくんが追求した笑いを具現化できた作品だと思います。やっぱり、地上波ではできないと思いますが(笑)。高野くんだけでなくみなみかわくんや、お見送り芸人しんいちくんもVTRに出てくれて。彼らの芸人魂に刺激されて『こちらも真面目にやらないとな』と引き締まりました。『炎上しそう』とか思わないで、気軽に笑ってもらいたいです」

■作品概要
【タイトル】鬼のドッキリで涙
【配信スケジュール】
毎週金曜日午後6時からDMM TVで独占配信(全6話)
第1、2、3話配信中
第4話 10月11日
第5話 10月18日
第6話 10月25日

【作品ページ】
https://tv.dmm.com/vod/detail/?season=gfc1wgg78cp1s66kp78c48dq4
※配信スケジュールは変更となる場合あり。
※番組の視聴にはDMMプレミアム会員(月額550円)への登録が必要。
※30日間無料トライアル中の方も視聴可能。
【企画プロデュース・脚本】オークラ
【企画】藤井健太郎
【監督】住田崇
【演出】池田哲也

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