主演ドラマがSNSで大バズリ、まさかの身バレも経験 椛島光が悪女役で見つけた新境地

1人の男性をめぐる女性同士のドロドロな戦いを描いた『プロ彼女の条件 芸能人と結婚したい女たち2』(全30話)が9日からショートドラマ配信アプリ「BUMP」で一挙配信された。大好評だった前作からわずか6か月での続編となったが、今作でも主人公でプロ彼女の木本美織を務めるのは、俳優の椛島光(28)だ。前作では、したたかに勝ち誇る姿が印象的だったが、今作では一転して窮地に追い込まれていく。椛島にとって新境地となった美織という役。どのような思いで今回は撮影に臨んだのだろうか。

ショートドラマ『プロ彼女の条件 芸能人と結婚したい女たち2』に出演する椛島光【写真:ENCOUNT編集部】
ショートドラマ『プロ彼女の条件 芸能人と結婚したい女たち2』に出演する椛島光【写真:ENCOUNT編集部】

心惹かれる“悪の美学”「美しさを感じる」

 1人の男性をめぐる女性同士のドロドロな戦いを描いた『プロ彼女の条件 芸能人と結婚したい女たち2』(全30話)が9日からショートドラマ配信アプリ「BUMP」で一挙配信された。大好評だった前作からわずか6か月での続編となったが、今作でも主人公でプロ彼女の木本美織を務めるのは、俳優の椛島光(28)だ。前作では、したたかに勝ち誇る姿が印象的だったが、今作では一転して窮地に追い込まれていく。椛島にとって新境地となった美織という役。どのような思いで今回は撮影に臨んだのだろうか。(取材・文=中村彰洋)

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 椛島が演じたのは、地味な女子大生でありながらもプロ彼女という一面を持つ美織。美織が交際する人気俳優・清田和沙役を内藤秀一郎、バーのマスター・栗田清隆役に袴田吉彦が登場し、美織に宣戦布告する小澤玲奈役で岸明日香が新たに加わった。

――前作が配信されてから、たくさんの反響があったかと思いますがいかがでしたか。

「プライベートでジムに通っていて、ジムの先生に芸能活動していることを一切言ってなかったんです。でも、『プロ彼女』が配信された後に『あれ? もしかして俳優やってる?』って言われて(笑)。『YouTubeのショートを見てたら、同じ顔の子が映ってた』と言われました。初めてこういった形でバレました(笑)。それぐらいいろんな方が見てくださったんだなと感じています」

――したたかさや悪女っぷりも含め、過去の作品とは一線を画す役柄でしたね。

「『ハマり役だね』と言ってもらえることが多くて、美織をそういう風に演じられたことがうれしいです。実際に私のことを『この子ってこういう性格なのかな?』と思ってもらえたら、それが俳優としては1番うれしいです」

――今作は美織の感情の起伏も激しくなっています。前作との違いを感じた点はございましたか。

「私自身、作品を見るにしても演じるにしても、どちらかというと悪役がすごく好きなんです。悪役が勝ち誇っているところから最後は落ちてしまうところも含めて、全て好きなので、客観的に見ると今回の終わり方が1番美しい終わり方だなと思いました。演じている時はすごい悲しくて、『なんで分かってくれないの!』って感じではありました(笑)」

――なぜ悪役を見るのが好きなんですか?

「悪役って『世界征服したい!』みたいな強い目的を持っていると思うんです。そのポリシーに従って、ひたむきに動いてる姿がすごく好きで、そこに美しさを感じるんです」

――前作と役作りで変えた部分などはありましたか。

「表の美織のシーンが撮影の序盤にあったので、気持ちとしては、前作と何も変えずに入ることができました。撮影は10日ほどで、徐々にすり減っていって、最後の最後は『あの美織がこんなにボロボロになっちゃうの?』ってぐらい崩壊した姿を演じられました」

芸能界に憧れて上京した椛島光【写真:ENCOUNT編集部】
芸能界に憧れて上京した椛島光【写真:ENCOUNT編集部】

今後の目標は「海外留学して語学を学びたい」

――物語の後半では、美織がプロ彼女になった理由が過去に起因していることが明らかになりました。椛島さんにとって過去の経験が今に生きていることなどはございますか。

「私は青森出身で、小さい頃から芸能界に憧れていました。やっぱり青森にいるとそういうチャンスが全くなくて、でも自分と同年代の子たちがテレビに出て活躍していて、『なんで私は青森にいるんだろう』とすごい思っていたんです。夢を追いたくても、なかなか追うことのできない環境にいるジレンマみたいなものがすごくあったので、東京に出てきてからは、その夢をかなえたいという強い思いがありました」

――これまで真っすぐに突き進んできたんですね。

「何か1つのことをずっとやり続けている人がかっこいいと思うので、私もそういう人でありたいです」

――役者を続ける原動力というのはそういった部分になるのでしょうか。

「そうですね。後は家族を旅行に連れていってあげたいとか、家をリフォームしてあげたいなとか、そういう思いもあるので『私が頑張らなきゃな』っていう原動力もあります」

――椛島さんはSNSの更新頻度もそこまで多くないので、プライベートが謎に包まれている印象があります。

「大したことはしていないですよ。買い物が好きなのでショッピングに出かけたり、旅行が好きなので、国内で近場に旅行に行ったり、外に出ていることが多いです。旅行が1番のリフレッシュ方法かもしれないです」

――気持ちが沈んだ時にどのように気分転換をされますか。

「自分の中で消化してみて、そこでも晴れない時は、芸能界と全く関係のない地元の親友に話を聞いてもらいます。その時点でスッキリすることが多いのですが、それでもモヤモヤしている時は、ちょっと遠くに行ってみたり、自分が体験したことのない違う世界を見ると『ま、いいかな』となるので、そういった経験を積極的にするようにしています」

――今後、挑戦してみたいことなどはございますか。

「求められている間は俳優をやりたいと思っています。プライベートな部分で言うと、海外留学をして、語学を学びたいなという気持ちも少しあります。海外旅行をした時とかに、言葉を話せずに人とのコミュニケーションを取れないことがもったいないと思っているので、特に英語は必要だなと思います。役者を続ける上でも英語を話せることはプラスになると思うので、挑戦したいです」

――今回、美織という役は椛島さんにとっての新境地になったかと思います。今後やってみたい役柄などはございますか。

「美織も落ちるとこまで落ちたんですけど、もっと本当の先まで落ちてしまう役をやってみたいです。『そこまで自分を追い込めるのか』という限界にチャレンジしてみたいですね。私は、めちゃくちゃ人見知りというわけではないのですが、ハッピーで明るい! というタイプではないので、明るい役があまり似合わないんです。どちらかというと影が見える役の方が、私的にもちょっとなじみやすいです(笑)」

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