デビュー20周年のSUPER EIGHT、改名後初のツアーでエイターに感謝 安田章大「たった5文字、愛してる」

今年でデビュー20周年を迎えたSUPER EIGHTが10日、改名後初となる全国ツアー『超アリーナツアー2024 SUPER EIGHT』の神奈川公演を横浜アリーナで開催した。3日間4公演で約6万人のエイターを動員し、感謝を伝えた。

『超アリーナツアー2024 SUPER EIGHT』の神奈川公演が行われた
『超アリーナツアー2024 SUPER EIGHT』の神奈川公演が行われた

3日間4公演で6万人動員

 今年でデビュー20周年を迎えたSUPER EIGHTが10日、改名後初となる全国ツアー『超アリーナツアー2024 SUPER EIGHT』の神奈川公演を横浜アリーナで開催した。3日間4公演で約6万人のエイター(SUPER EIGHTファンの総称)を動員し、感謝を伝えた。(取材・文=水谷賀奈子)

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 改名後初のリリースで、デビュー20周年記念アルバム『SUPER EIGHT』を引っ提げたアリーナツアー。8月9日の愛知公演で開幕し、この日で12公演目となった。同アルバムは「1000年後の未来から来たSUPER HERO」をテーマに制作し、一つのスーパーヒーローものに見立てて物語をつむぐような構成。今回のツアーでも映像で随所に未来感を演出し、ダンスあり、バンドあり、笑いありのSUPER EIGHTならではステージが展開されている。

 開演時間の午後6時になると、メインステージ頭上に設置された“∞”マークが順に5色のメンバーカラーに灯り、ステージにスモークが立ち込めた。その中から赤一色の衣装をまとった5人が姿を表すと、『カカッテコーゼ』のイントロのベース音が会場に響いた。炎の演出とともに歌唱し、曲中にはセンターステージへと移動してファンとの距離を縮める。そこから『オオカミと彗星』『稲妻ブルース』と続く中で、メンバーの大倉忠義が「横アリラストー!」と、丸山隆平が「今日は会場を爆発させようぜ!」とファンに呼びかけた。

 再びメインステージに戻ると、白Tシャツやデニムなどのカジュアルな衣装へと着替えた5人が『アンスロポス』『未完成』『喝采』などの楽曲をバンドスタイルで披露。歌詞に乗せて熱くまっすぐな気持ちをファンにぶつけるパフォーマンスでファンを魅了した。

 また、安田章大が曲と曲の間に「20周年祝ってくれてまじでありがとう! エイター、声出してくれ、もっとくれー!」とファンを煽ると、ファンは「イェーイ!」とせいいっぱいの歓声で答えた。その声の大きさに驚いたメンバーたちは拍手で返し、安田は「これが、SUPER EIGHTと“SUPER EIGHTER”とのたしかな絆だ!」と笑顔を見せた。

 そして、『オモイダマ』では駒澤大学高等学校吹奏楽部の高校生たちがステージに登場し、ブラスバンドバージョンとしてコラボレーションが実現。楽曲発売から10年たった今の彼らのあたたかくて力強い歌声に、学生たちの演奏が加わったパフォーマンスをエイターが見守る、という多幸感あふれる空気が会場をつつんだ。

 MCタイムに入り、「(デビューから)20年ですよ」と切り出したのは村上信五だ。大倉が「あの頃は(メンバーが)約半分になるとは思ってなかったですよ」とつぶやくと、会場は笑いに包まれた。その流れでデビュー当時のCDの売り方やライブの思い出を振り返り、丸山と安田が過去にファンの前で披露したネタ「扇風機」を披露する流れに……。“無事に”会場から爆笑がわきおこると、2人は安堵の表情を見せつつも「丸がうまくなってた」との感想もあがっていた。

バンドにダンスナンバーなどさまざまな楽曲を披露
バンドにダンスナンバーなどさまざまな楽曲を披露

『“超”勝手に仕上がれ』で最高潮に

 後半は『ハリケーンベイベ』からスタート。レーザー照明が会場を照らし、炎が上がるなかで青を基調とした衣装に身を包んだ5人が歌い踊った。

 さらに、SUPER EIGHTと書かれたロックTシャツに衣装チェンジすると、再びバンド曲を披露。そのなかでも『“超”勝手に仕上がれ』では「ニーニニニーニニニニニニニー」とメンバーとエイターによる大合唱で会場が一つに。曲が終わると思われたところで「もう一度いいですか!」との安田の呼びかけで、再び「ヘイ!」「ウォーオーオー!」などとコール&レスポンスが繰り返され、盛り上がりは最高潮に達した。

 また、エイターによるリズムのそろった手拍子とともに披露した『音楽が聴こえている』では、安田が「そうさ、未来はエイターとエイトのものだ」と歌詞をアレンジして歌ってみせた。

 最後には「一つ一つの感情を瞬間瞬間に爆発させる、それがSUPER EIGHTのライブ・コンサートです。これまで作ってきたものが今こういった形となって届けられている。幸せをくれて本当にありがとう。『感謝してるよ、ありがとう』を上回る言葉なんてないんちゃうかなって日々感じてるんですけど、一個上回る言葉を見つけたんです。たった5文字『愛してる』ということです。何回も言えば言うほど陳腐になってしまう感謝の言葉を『愛してる』で返すなり、僕達はこれまで体現してきました。これからも愛してるという言葉で返し続けたいと思います。受け取ってください。育ててくれてありがとう。僕以外の4人も同じこと思っていると思います。あなたは紛れもなくSUPER EIGHTのメンバーの一員です。これからも一員として一緒に旅したい。この先もっともっとワクワクすることがあると、この曲を聞いてくれ」と安田からは言葉で、5人からは『Eighdays』という楽曲で、エイターに愛を届けたSUPER EIGHT。さらに、「愛してくれてありがとう」との言葉を添えて、本編は幕を閉じた。

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