奈緒&松田龍平、NHKドラマでW主演 『クロサギ』作者の新作漫画を実写化…外国人居住者の葛藤描く
NHKは10日、2025年1月7日から連続ドラマ『東京サラダボウル』(火曜午後10時・全9回)がスタートすることを発表した。併せて、俳優の奈緒と松田龍平がダブル主演を務めることが明かされた。
2025年1月7日スタート『東京サラダボウル』
NHKは10日、2025年1月7日から連続ドラマ『東京サラダボウル』(火曜午後10時・全9回)がスタートすることを発表した。併せて、俳優の奈緒と松田龍平がダブル主演を務めることが明かされた。
同作は、詐欺師への復讐(ふくしゅう)を決意した主人公を描く人気漫画『クロサギ』の作者・黒丸氏による新作『東京サラダボウルー国際捜査事件簿』を映像化。昨今メディアでも騒がれる“外国人犯罪・外国人事件”をテーマに、「事件」と一括りにせず、外国人居住者たちの暮らしや人生に光を当てた物語。外国人居住者たちに向き合う刑事と通訳人の目線で、異国で生きる葛藤に出会っていく。多文化が共存する“サラダボウル”になっていく日本を舞台に、次々登場する国際色豊かな“食”とともに、知られざる人生との出会いが描かれる。
ダブル主演の奈緒は、ミドリ色の髪が目を引く東新宿署・国際捜査係の警察官・鴻田麻里(こうだまり)を演じる。鴻田は日本人も外国人も隔たりなく、助けを求める人に手を差し伸べていく。世界各国の料理を食べながら、いろいろな人とコミュニケーションを図り、凄いエネルギーで周囲を動かしていく役どころ。
松田は警視庁・通訳センターの中国語通訳人・有木野了(ありきのりょう)役。自分の感情を入れず、参考人や被疑者と警察官を正確な逐語訳でつなぐことに徹する。過去の悲しい出来事によって警察官を辞め他人と距離を置いて生きてきたが、鴻田との出会いを機に過去に向き合うようになる。
物語は、有木野(松田)が警視庁で容疑者聴取を終えた昼下がりから始まる。新宿のど真ん中で“サソリ”を食らうミドリ髪の女性を目にする有木野。その風変わりな女性は、国際捜査の警察官・鴻田(奈緒)だった。外国人も日本人も関係なく、ぐいぐい人への興味を示す鴻田に対し、できるだけ他人と距離を置きたい有木野は、異なる者同士。しかし失踪した観光客の捜索から、国をまたいだ密輸ビジネスに至るまでさまざまな案件の捜査の合間、各国の食をともに食べるうちに、“胃”の合う絶妙コンビに変化していく。
ある時ふたりは、オーバーステイになった在日外国人を狙う「ボランティア」なる組織と対峙する事に。それによって“パンドラの箱”は開き、鴻田は有木野が過去に抱えていた衝撃の悲しい出来事を知り始めていく。
ミドリ色のヘアカラーがトレードマークの鴻田を演じる奈緒は、「自分の無知と向き合うのはいつだって怖いけれど、自分の心の目で見るまで決めつけない鴻田さんを通して、無知の怖さに立ち向かい想像し続ける勇気をもらいました」とコメント。「個性豊かな“サラダボウル”になりそうです! レタス頭で皆さんとお会いできる事を心から楽しみにがんばります。きっと届きますように」と意気込んでいる。
悲しい過去を持つ有木野を演じる松田は、「『東京サラダボウル』で、通訳人・有木野を演じることになりました。いろんな事情を持った外国人で賑わう東京で、レタス頭の鴻田に連れ回されながら、凍った心を溶かしていくような役です。いろんな国の言葉が飛び交うだろう撮影を今から楽しみにしています」と語っている。
また原作の黒丸氏は、「漫画連載が始まった時、多くの人から『こんな難しいテーマ、よく描くね』と言われました」と告白。「ドラマ化のお話をいただいたと時、私も『こんな難しいテーマのドラマに挑戦してくださる方々がいるとは!』と思いました。テーマ、登場人物、そして言語……ドラマ化にあたり大変な労力が必要になるであろうこの作品に、素晴らしいスタッフ・最高に素敵なキャストの皆様が大勢携わってくださり、胸が熱くなる思いです」と喜んだ。「奈緒さん、松田龍平さん始めキャストの皆様にはのびのびと演じていただきたいですし、視聴者の皆様には、制作陣の豊富な取材と鋭い視点で描かれるドラマを楽しみにしていただきたいです。私も一視聴者としてワクワクしています」と呼びかけている。