【おむすび】50歳・北村有起哉が“18歳役” 制作統括が明かす舞台裏「我々の謎に近い確信が」
俳優の橋本環奈が主人公・米田結を演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)の制作統括・宇佐川隆史氏が取材に応じ、15日に放送された第12回で結の父・聖人を演じる俳優・北村有起哉(50)が18歳当時の聖人も演じた背景を明かした。物語はギャル文化と出会った主人公が、やがて栄養士として“縁・人・未来”と大切なものを次々結んでいく平成青春グラフィティ。
18歳当時の聖人のふん装イメージは野口五郎や西城秀樹さん
俳優の橋本環奈が主人公・米田結を演じるNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)の制作統括・宇佐川隆史氏が取材に応じ、15日に放送された第12回で結の父・聖人を演じる俳優・北村有起哉(50)が18歳当時の聖人も演じた背景を明かした。物語はギャル文化と出会った主人公が、やがて栄養士として“縁・人・未来”と大切なものを次々結んでいく平成青春グラフィティ。
第12回では聖人とケンカの絶えない聖人の父・永吉(松平健)の遺恨の理由を聖人の18歳当時までさかのぼって描かれた。北村の演じた聖人は赤いジャンパーに長髪。別人の若い俳優を起用するプランはなかったのか。
「若い俳優を代わりに起用しようとする意思は、制作側には一切ありませんでした。北村さんなら演じられるよね、という我々の謎に近い確信があって(笑)。結局、若さは憤りや衝動といった“エネルギー”。そのエネルギーを芝居で出してもらえたら、きっと大丈夫だろう思っていました」
北村の反応はどうだったのか。
「『これ、まさかですけど私やるんですかね?』という感じで最初、恐る恐る聞いてこられたんですよ。なので、何食わぬ顔で『もちろんです』とお答えしました(笑)」
赤のジャンパーに長髪姿。どんなコンセプトだったのか。
「演出や扮装部が、野口五郎さんや西城秀樹さんのイメージで、北村さんと共に“ヤング聖人”を作ってくれました」
演じた後の北村の様子も気になる。
「最初は『大丈夫かな』とおっしゃっていましたが、その言葉はある意味、照れ隠しだったのかなと思うくらい、堂々と演じていました。撮影の最後の頃には、『ここでは〇〇を用意してほしい』など、18歳の役作りを、自ら身を乗り出して積極的に行って頂くまでになっていました。撮影の後、オフショットの写真を撮ったりしたのですが、その頃にはブロマイドのように堂々とポーズを決めるなどノリノリでした。北村さん演じる聖人は、心配性な人間ですが、北村さんは本当に愉快な方です!」
共演者ら周りの反響はどうだったのか。
「最初にスタジオに登場された際は、みんな笑ってらっしゃいましたが、その後は堂々と18歳の聖人を受け止めていました。北村さんご本人も含め、周りのスタッフも俳優部も、みんなが北村さんの演じる聖人を『18歳」にしてくれました。そのチームワークが出ていると思います。真面目だけど笑えるシーンにはなっていると思いますので、楽しんでいただけたらと思います」