60歳・阿部寛、キャリア40年初のニュースキャスター役で3年ぶり映画主演「非常に繊細で難しい役」
俳優・阿部寛(60)が来年2月7日公開の映画『ショウタイムセブン』(渡辺一貴監督、松竹、アスミック・エース共同配給)で主演することが9日、分かった。韓国で大ヒットを記録した映画『テロ, ライブ』(キム・ビョンウ監督)を原作にした作品で、テレビ報道番組と爆弾テロ事件が同時進行するストーリー。阿部はキャリア復帰を懸けて犯人側と交渉する元人気ニュースキャスターを演じる。
来年2月7日公開の映画『ショウタイムセブン』
俳優・阿部寛(60)が来年2月7日公開の映画『ショウタイムセブン』(渡辺一貴監督、松竹、アスミック・エース共同配給)で主演することが9日、分かった。韓国で大ヒットを記録した映画『テロ, ライブ』(キム・ビョンウ監督)を原作にした作品で、テレビ報道番組と爆弾テロ事件が同時進行するストーリー。阿部はキャリア復帰を懸けて犯人側と交渉する元人気ニュースキャスターを演じる。
阿部が演じる折本眞之輔は、国民的報道番組『ショウタイム 7』を降板させられたキャスター。抜け殻のように日々を送っていたが、爆破テロ事件の犯人から交渉役に指名され、キャリア復帰を懸けた「独占生中継」を始めるに至った。しかし、スタジオ内にも爆弾が仕掛けられていると明かされ、全ての発言が生死を決める極限状態に追い込まれる展開が描かれている。
「犯人の正体と要求とは」「なぜ、折本は指名されたのか」……。想像を超える『罠』と『謎』の果てに驚愕の結末が待っているという。文字通り、手に汗握るストーリーで阿部は「緻密に練り上げられた演出の中で、息をのむような緊張感とともに物語が展開します」と話している。
同作は、ハ・ジョンウが主演して韓国で大ヒットした映画『テロ, ライブ』を原作にしている。その上で「オリジナル展開をふんだんに盛り込んでいる」とし、渡辺監督は「スピード感とテンポを大事にしつつ、白熱したセリフの応酬の中に敢えて奇妙な“間”を作ることでメリハリをつけ、次に何が起こるのか分からない不安を最大限にあおる演出を意識しました」などと話している。
阿部は昨年7月期のTBS系連続ドラマ『VIVANT』で警視庁公安部の刑事を好演。視聴者に大きなインパクトを残した。映画本編では2022年公開の『異動辞令は音楽隊!』以来約3年ぶりの主演。今作では、ライブ感を重視して複数カメラによる長回し最大10分以上のシーンもあるといい、阿部は「撮影現場では緊張感あふれるシーンが連続し、まるで舞台の上に立っているような生々しさがありました。そのため、台本を完全に自分の中に落とし込み、瞬間瞬間の感情やライブ感を最大限に引き出すことが僕の挑戦でした」と振り返っている。
また、来年にキャリア40年を迎える阿部にとってが初めてのキャスター役で「非常に繊細で難しい役でしたが、監督のご指導とサポートに心から感謝しています」とコメント。出演を決めた理由については「脚本を読んだ際、自分を新たな領域へと誘ってくれるような作品だと思ったからです」と語っている。