『ドクターX』12月公開の映画で“完結” 12年の歴史に幕…米倉涼子が涙「一生忘れられない作品」
俳優の米倉涼子が8日、都内で行われた連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」を映画化した『劇場版ドクターX』(12月6日公開)の完成報告会見に登壇した。シリーズ初となる映画をもって、『ドクターX』が完結することを発表。12年にわたる歴史に終止符を打つ。
劇場版で描かれるのは“エピソードゼロ”、大門未知子のルーツが明らかに
俳優の米倉涼子が8日、都内で行われた連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」を映画化した『劇場版ドクターX』(12月6日公開)の完成報告会見に登壇した。シリーズ初となる映画をもって、『ドクターX』が完結することを発表。12年にわたる歴史に終止符を打つ。
発表の直前、これまでのシリーズを振り返る映像を見ていた米倉は感極まって瞳を潤ませた。その後、涙ながらに「ご報告がございます。12年間ここにいる仲間たちと育み、何回もこれで終わりと言いながら12年間続けてきた『ドクターX』。映画で最後の『ドクターX』となります」と終幕を宣言。
「この『ドクターX』が愛されてきたのはここにいる仲間たち、敵役として出てくれた共演者の方、スタッフの方、何よりこの作品を応援してくれた視聴者の方のおかげだと心底思っている」と感謝し、「この愛情が詰まった仲間たちと、『ドクターX』を締めくくりとして、FINALとして迎えることができました。たくさんの応援してくれたみなさんに、ぜひ劇場に足を運んで、愛の詰まった『ドクターX』をみなさんにぜひぜひ見ていただきたい思いでいっぱい」と涙を浮かべながら語った。
米倉は2019年、難病の低髄液圧症候群を発症。22年には、急性腰痛症と仙腸関節障害などの運動機能障害で芸能活動に支障をきたしていた。劇場版の撮影は「ご迷惑おかけして自分と戦いながら」挑み、やり終えた今、「(ドクターXは)一生忘れられない作品」と万感の思いを打ち明けた。
「ドクターX~」は、大学病院の医局に属さず、怪しい名医紹介所に所属しながらさまざまな病院を渡り歩いている孤高のフリーランスの外科医・大門未知子の活躍を描く。2012年にドラマ第1シリーズが放送され、平均視聴率19.1%をマーク。2013年の第2シリーズから2017年の第5シリーズまで、すべて平均視聴率20%以上を記録した。その後、第6、7シリーズも制作され、「私、失敗しないので」という決め台詞とともに人気を博した。
ドラマ放送開始から12年を経て公開される初の劇場版。集大成となる本作をもって愛された人気シリーズが惜しまれながらも幕を下ろす。
“FINAL宣言”し、涙を浮かべる米倉を、隣に座る内田有紀が背中をさする場面も。内田は「彼女が大門未知子を降りて、これを最後にすると決めた決断を私たちはただただ応援するのみ。12年という足取りを今日に向けることができ、大門未知子を演じ続けてきた米倉涼子に感謝を言いたい」と伝えると、2人は顔を見合って「ありがとう」と言葉を交わした。
劇場版で描かれるのは“エピソードゼロ”で、大門未知子のルーツが明らかになるという。劇場版キャストとしては染谷将太、なにわ男子の西畑大吾、綾野剛が参加することが発表されている。会見には田中圭、勝村政信、鈴木浩介、遠藤憲一、岸部一徳、西田敏行と、おなじみのレギュラー陣も参加した。