島田珠代、子どもとは10年会えず…泣いた翌日に「人を笑わせないといけない」壮絶舞台裏に涙
お笑いタレントの島田珠代が8日、都内で初エッセイ『悲しみは笑い飛ばせ!島田珠代の幸福論』の発売を記念した合同取材会に出席した。「パンティーテックス」「男なんてシャボン玉」などのギャグで知られ、新喜劇を長きに渡り支えている看板女優は、自身の半生を振り返って涙した。
初エッセイの自己採点は「120点」
お笑いタレントの島田珠代が8日、都内で初エッセイ『悲しみは笑い飛ばせ!島田珠代の幸福論』の発売を記念した合同取材会に出席した。「パンティーテックス」「男なんてシャボン玉」などのギャグで知られ、吉本新喜劇を長きに渡り支えている看板女優は、自身の半生を振り返って涙した。
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島田自身は集まった報道陣を前にして「自分に自信がないんです。私の人生なんか本にしてもらって申し訳ないです」と恐縮しきり。「あんまり自分の新喜劇のVTRとか、でき上がったものとかが見れないタイプ。見ると『えっ!? こんなことする子じゃないのに!?』とか思ってしまうタイプ。今回の本も、ちょっとしか確認できてない。あらためてじっくり読むことがちょっと怖いんですけど、夢のようです。こんな渋谷のど真ん中で、こうやって本の発売を、(報道陣の)皆さんに取材に来ていただくとかも考えてみなかったですし、とにかく今ちょっともう、感無量で何も考えられないです」と胸中を吐露した。
1人目の夫とは離婚後ほとんど連絡をとっておらず、2人目の夫はがんで他界した。「自分の過去を振り返るとか(してこなかった)。見て見ぬふりをしてきた。とりあえず前だけ、前だけ、と思っていた」と言い、「本を読んでいいただいたらわかるんですけど、色々あって(自身の)子どもと離れなければいけなくって、10年くらい、子どもとは会えていない。ず~っと一緒にいることができなくて。夜に『どうしてるかな?』と泣いたりとかする。だけど次の日は、笑いという仕事を選んだので、人を笑わせないといけない。その葛藤といいますか、けっこうがんばってたな。むしろ舞台に出ているときが精神的に一番助かっていた。辛かったけど『すごいがんばってたやん、珠代』というそういう時期も知ってもらいたくて。同じ思いをされている方もいると思う。どうか、ブレないで、仕事に絶対影響させてはいけない、という思いを(同エッセイに)のせている。そういう思いで書きました」と語り、「この話をするだけで涙が出る」と感極まる一幕も。
また、今回のエッセイを漢字一文字で表現するなら「愛」だと答え、「生きていくイコール仕事だと思っている。生きることは仕事。仕事をすることは生きることだと思っている。笑いを始めた子とかにもいいたいんですけど、自分が面白くても面白くなくても、面白いと思ったことを、勇気を持ってギャグにするとか、滑ってもいいから勇気を持って色々やってください」とエールを送った。
お気に入りのページは、自身が書道を行う模様を紹介するページ。「うちの母も書道の師範(の資格)を持っていて、お父さんが脱サラして酒屋さんをしたんですけど、どうしても母もそれを手伝わなければいけないことになった。母も書道の先生をしたかったんだと思うんです。で、私もやっぱり、もうちょっと書道をずっと突き詰めて、書道の先生というか、町の子に教えられたらいいな、とずっと思っていた」と話した。
同エッセイの自己採点は「120点」。その理由について「私が生きてきた人生なので、いいことも悪いことも含めてどうにもならない。それを皆さんに読んでもらうことが一番の目標というか、一番大事なことなので120点です」と述べた。