Aぇ! groupの正門良規が8日、都内で行われた舞台『Touching the Void』のプレスコール及び開幕前会見に演出のトム・モリス、古川琴音、田中亨、浅利陽介と共に出席。本格的な登山シーンへの思いを語った。

　本作は、主人公である登山家ジョー・シンプソンの実際に起きた遭難事故を自ら執筆した小説を基に2018年にイギリスで舞台化された作品。主人公ジョー・シンプソンを演じるのは、今年念願のCDデビューを果たした Aぇ! groupの正門良規だ。さらに、ジョーの姉セーラを古川琴音、ジョーと共にシウラ・グランデに挑んだサイモンを田中亨、そしてジョーとサイモンのテント番として2人の帰りを待つリチャードを浅利陽介が演じる。

　プレスコールで難易度の高い登山シーンを演じていた正門。会見で登山やロッククライミングの経験について問われると、正門は「ロケで1度、3人4脚で六甲山を登るという経験をしまして……。だから、この人たち並みにクレイジーなことは1回やってる。Aぇ! groupの番組で」と話し、その場を驚かせた。

　続けて、正門は「ただちゃんとこういうアルパインスタイルっていう2人1組になって、アイスピックを使ってとかっていう本格的な登山はやったことがなかったので、本当に勉強、勉強の日々でした」と回想。「けど、監修の方がすごく丁寧に1からこの作品のことであったりとか、山について教えてくださった。昨日、その監修の方が舞台を観てくださったんですけど、ものすごく興奮したテンションで『良かったよ』って言っていただけたので、ちょっとそこはちょっとクリアできたかなと自信を持っています」と胸を張った。

　また、「体作りもしましたし、稽古前にピラティスとかのHIITトレーニング（高強度インターバルトレーニング）の時間があって、結構稽古場自体が特殊な光景でした」と話すと、共演する浅利から「日に日にどんどんデカくなっていく」と明かされていた。

　最後に正門は「あとは一歩ずつ、丁寧に、安全第一で全員、観客もスタッフさんも、僕ら全員が楽しむっていうことが大事になってくると思うので、一公演一公演を丁寧に楽しんで積み重ねて行きたいなと思います」と改めて意気込みを語り、「小説が原作であったり、映像化されていたり、ファンが多い作品だと思ってるんですけど、でも僕は一番舞台でやる意味があるというか、みなさんに体感してもらってやっと届く感動もあると思っているので、ぜひ生の舞台でこの作品を感じていただけたらなと思います」とメッセージを送った。