もしも、家族が自分の愛車にどんどん改造を加えていったらどうする？――。大衆的な軽自動車スズキ・ラパンに、独自オーラを放つバンパーが取り付けられ、最近はレーシング使用の座席が導入されちゃって……。母親がフルノーマルで購入した中古ラパンを“自分色”に染め、そのまま引き継いで乗っているという車好きの22歳息子さんに話を聞いた。

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「#親の一言」のハッシュタグに、こう付け加えられている。

「マッマ：私のラパン勝手に改造しないで。職場の人から元ヤンってあだ名付けられたんだから」

　大バズリの投稿者は、よし！（@okadora338989）さん。車愛好家の22歳で広島に住んでおり、「最近レーシングカートを始めました」とユニークに自己紹介してくれた。

　真っ白なラパンは、確かに、グリルが印象的なフロントバンパー。ギャップを感じるフルバケットシートを搭載している。ホイールなども“ちょっと違う”仕様だ。

　一体、何が起きたのか。

「中古のフルノーマルラパンで、母親の車として購入しました。たまたまネットで今装着してるバンパー（中古）を見つけて購入。めったに見ない希少なバンパーだったらしく、せっかくなら自分好みにしてしまおうということで勝手にブレーキ、ダウンサス、マフラー、ホイール、ステアリング、シート、スピーカー等を社外品に変更。知り合いのつてで、クロスバーを購入しました」

　よし！さんが、カスタムにどんどんのめり込んでいったという。

　ちなみに詳細についても丁寧に教えてくれた。

「ホイール　ウェッズスポーツ
タイヤ　ナンカン
マフラー　moore
バンパー　N-design
ブレーキ　イデアル
バケットシート　スパルコ
スピーカー　カロッツェリア
ルーフスポイラー　keiの純正スポイラー
ダウンサス　シュピーゲル」

　シートはイタリアメーカーで、徹底的なこだわりようだ。カスタム総額は40万～50万円ぐらいになっているという。

　投稿でも話題を集めた、お母さんの困り具合。「母親は、カスタムを始めた頃はあきれた様子でした。私自身就職が決まって、車が必要になったので、自動的にラパンを引き継ぐ形になりました。今は母親もうちのラパンが好きになってくれたようです」。お母さんから買い取り、よし！さんの愛車に。無事に“承認”を得られたそうだ。

　投稿は6700件超のリポストを集めており、「センスのいい改造！」「元ヤンは草」「かわいそう（笑）」「心温まるエピソードですね！」「私も前の車色々改造しててよく元ヤンって言われてた」「色々面白い」など、爆笑を誘っている。

“魔改造ラパン”は、足車として使っているというが、大きな夢も乗せている。よし！さんは「今後は、車高調に組み直して、もう少し車高を下げてみようと思ってます。あと、いつかこのラパンで全国を巡る旅に出たいです」と声を弾ませる。ユニーク全開のラパンが全国を駆け巡る姿をぜひ見てみたい。