【光る君へ】ウイカ、女性同士の友情の糸のほつれに悲嘆「リアルだな」「シンプルに嫌」
ファーストサマーウイカが6日、ききょう/清少納言を演じるNHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時)について、この日放送された第38回でききょうがまひろと対峙した際のききょうの心情についての解釈などを同ドラマの公式ホームページの企画「君かたり」で明かした。「君かたり」は注目シーンなどを撮り終えたキャストが現場で撮影シーンや演じる人物への思いを語る企画。
第38回では、ききょうがまひろを訪ねて恨み節
ファーストサマーウイカが6日、ききょう/清少納言を演じるNHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時)について、この日放送された第38回でききょうがまひろと対峙した際のききょうの心情についての解釈などを同ドラマの公式ホームページの企画「君かたり」で明かした。「君かたり」は注目シーンなどを撮り終えたキャストが現場で撮影シーンや演じる人物への思いを語る企画。
(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
第38回ではききょうが「『源氏の物語』を恨んでおります」というシーンがあった。
「あのシーンは悩みましたね。やはりプライドがしっかりあるキャラクターだと思うんですよね、ききょうというのは。それを見せないというか、強がっているけれども常に自分は負けないようなポジションを探す人間だと思っていたのが、台本がきた時に『腹が立っている』『恨んでいる』というのを、言うんだ、というふうに思って。思っていても『ふん』『へ~』みたいな感じで強がるのかなと思いきや、ぶつけるというのは、やはり相当本人も覚悟がいっただろうし、かっとなって言ったというよりかは、これは私だけの解釈だと思うんですけど、やはり悲しさがあったと思うんです。
『友だちじゃなかったの?』という悲しさ。『あんなにしゃべっていて私、定子様をあんなに好きって言って、そのために書いているという話も散々していたのに、何でそんなことするの』といういらだち。裏切られたと思っているので、裏切られたときの悲しさというのがあったんだと思って、私はそこが強く恨んでいるっていうのは、定子様への思いからの恨みもあるし、『あなた友だちだったじゃん』という恨みが合わさって愛憎みたいな感覚になってしまいました(笑)」
まひろとききょうの関係にあらためて言及した。
「歴史的に見た時にライバル視されるような位置関係になっているからこそ、最初は近づいておくっていうこの手腕。本当に脱帽というか、その方がやっぱり悲しいし悔しいと思うんですよね。これはもう悪口書かれる道が決まっちゃっているから、だからこそ今まで第38回に至るまで何度も赴いて2人の絆というか友情を丁寧に丁寧に編み込んでいったと思うんですよね。そこのほどける瞬間、ギュッと結ばれた糸たちがパツンと切られる瞬間、すごくリアルだなと。この女同士の友情の糸がほつれていく感じというのが本当にリアル。『リアルだな』と思って『嫌だな』と思いました。シンプルに嫌ですね」