俳優の柳楽優弥が5日、都内で行われたTBS系連続ドラマ『ライオンの隠れ家』（金曜午後10時）プレミア試写会＆舞台あいさつに登壇した。

　本作は、市役所で働く真面目で優しい青年・小森洸人（柳楽）と、洸人の弟で自閉スペクトラム症の青年・小森美路人（坂東龍汰）の兄弟が、突如彼らの前に現れた「ライオン」と名乗る少年と出会ったことで起こる出来事に迫る、完全オリジナルのヒューマンサスペンス。脚本を『私の家政夫ナギサさん』や『おっさんずラブ』シリーズなどを手掛けた徳尾浩司と、本作がデビューとなる新人の一戸慶乃が共同で担当する。

　柳楽と言えば、これまで個性的な役柄を演じることが多い俳優として認知されているが、本作では「平凡で真面目、とても優しい青年」を演じる。柳楽は「個性的な役柄とは違い、より自分を表すことにちゅうちょせず、本当に感じたことを表現できたらいいなと思って臨んでいます」と等身大の役柄に意欲満々。

　現場では、監督、スタッフ、キャストたちが作品の持つ力を信じ丁寧に撮影が続いているというと、柳楽は「しっかりとその世界観を表現できるように心掛けています」と語っていた。

　TBS連続ドラマ初主演となった柳楽。柳楽演じる洸人の弟・美路人役の坂東は「柳楽さんのお芝居から学ばせていただく瞬間がたくさんあります」と語ると「柳楽さんと目が合うと急に泣きそうになるぐらい。本当に幸せな時間です」と、平凡な役柄を演じていても、内から出る存在感に脱帽すると、柳楽も「僕も幸せです」と温かいまなざしを送っていた。

　舞台あいさつには、柳楽、坂東のほか、齋藤飛鳥、佐藤大空、柿澤勇人、桜井ユキも参加した。