「これ悪問すぎない?」 小学1年生向けの算数テストがネットで話題に…投稿者も驚き

数の概念や数字の数え方について学ぶ、小学校低学年の算数の授業。ある公立小学校で出題された算数のテスト問題が「悪問すぎる」とネット上で話題を呼んでいる。小学1年生の男子を育てる投稿者に詳しい話を聞いた。

おはじきの数え方を問う問題が議論に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
おはじきの数え方を問う問題が議論に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

並べた16個のおはじきの数え方について問う問題

 数の概念や数字の数え方について学ぶ、小学校低学年の算数の授業。ある公立小学校で出題された算数のテスト問題が「悪問すぎる」とネット上で話題を呼んでいる。小学1年生の男子を育てる投稿者に詳しい話を聞いた。

「これ悪問すぎない? 小1息子も『人によって違うよねぇ』と納得いってない」

 今月1日、SNS上に投稿された画像には、並べたおはじきの数え方について問う問題が記されている。「おはじきの かずが わかりやすいと おもうものに ○を つけましょう」という問題で、16個のおはじきの並べ方が4パターンの図で描かれている。図の1番上の「けんじ」くんは16個のおはじきを隙間なく並べており、2番目の「のりこ」さんは2個ずつの組を作ったおはじきを8組、3番目の「ゆり」さんは5個の組が3つとあまりが1個、4番目の「こう」くんは10個と6個に分けて並べている。

 投稿者は続く投稿で「ちなみに先生曰く、正解は上から3番目らしいです。息子ははじめ1番下を選択して×にされ、やり直しで上から3番目にしたら○をもらったのこと」と経緯を説明。

 一連の投稿には「答えないじゃん」「これは問題が悪いー なんでそう思ったか、で全員丸つけていい問題な気がする」「確かにこれはどれも正解になるし、そのわかりやすさの根拠も主観でしかないから悪問ですね」「のりこさんが2個ずつというわかりやすい規則性で並べているのにバツにされる意味がわかりません」「そもそも問題文に『おもう』とある時点で困りますね」「これは『問題』ではなく、単なる『アンケート』」など、正解不正解の根拠や出題の仕方に対する疑問の声が多数寄せられている。中には1番目以外をすべて正解とする過去の解答用紙や、「すいませんうちの子3番目のに○してバツ(不正解)で正解4番目のやつでした」「まさか学校によって正解が違うとは!!!」といった声も上がっている。

「市立小学校で出されたテストです。問題は『10より おおきい かず』というタイトルでした」と投稿者。3番目が正解となる根拠についてはよく分からないという。一連の投稿の意図については「ただ単に分かりづらい問題だと思ってつぶやいただけで、こんなに反響があるなんて思ってもみなかったです。中には過激というか、学校や教育批判のようなものも多くて辟易(へきえき)しましたが、この問題は必ず正解のある算数には適してないとか、どう数えるかという主観的なものではなく並んだものを見て把握できるかという客観的視点を問うているとか、人間は一度に7±2個のものしか認識できないマジカルナンバーという考え方が関係しているなど、いろいろな視点が知れてよかった点もありました」と話している。

次のページへ (2/2) 【写真】実際の問題用紙
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