深夜のコンビニでトラック運転手を注意したら…言動にあ然 衝撃の実情「酒を購入するドライバーも多い」

深夜のコンビニに入ってきた男性。店で商品を購入していないのに、セルフの電子レンジを利用している。「何をしているんですか?」。コンビニオーナーが声をかけるが、男性は去っていった。ところが、これで終わらなかった。男性はトラック運転手で、駐車場にはアルコールの瓶を含めたごみが捨てられていたという。あ然とする事態に、オーナーは「限界があります」。日頃から横行する来店客からの迷惑行為の実情を明かした。

コンビニ客のありえない行動が問題化している(写真はイメージ)【写真:写真AC】
コンビニ客のありえない行動が問題化している(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「通報案件」「闇深い」とネット騒然 「女性トイレに男が入る」問題も

 深夜のコンビニに入ってきた男性。店で商品を購入していないのに、セルフの電子レンジを利用している。「何をしているんですか?」。コンビニオーナーが声をかけるが、男性は去っていった。ところが、これで終わらなかった。男性はトラック運転手で、駐車場にはアルコールの瓶を含めたごみが捨てられていたという。あ然とする事態に、オーナーは「限界があります」。日頃から横行する来店客からの迷惑行為の実情を明かした。

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「他所で買った物を当店のセルフレンジで温めていた男に注意したら、その後トラックの運転席からゴミをぶち撒いて出て行きました」

 アスファルトの地面にプラスチック容器や瓶などが散らばっている衝撃の光景だ。市販薬とみられるパッケージも捨てられている。

 SNSで今回の出来事を報告したのは、脱サラでオーナーになって17年目となる50代コンビニオーナー。原価10円(@magurozubon)のアカウントで小売業の日常をつづっている。

 当日の経緯とは。オーナーが深夜時間帯に事務所で作業していたところ、チャイムが鳴り、防犯カメラを通して男性の入店を確認。

「ごみを少量捨ててごみ箱上のセルフレンジを使用してるのを確認しました。私が売場に出てその男性に『何してるんですか?』と声をかけると、男性は『さっき買ったが温め忘れてた」と言い、レンジから商品を隠すように出し、そのまま退店しました。男性はそのままトラックに戻りました」。店で買い物した客ではないことは確認できているという。

 トラックはカメラの死角に駐車されており、その後、オーナーが店外に出たところ、「ビニール袋2つがそのトラックが駐車していた場所に捨ててあるのを発見しました」。忙しい時間の店内業務を終えた後、駐車場の掃除の際に写真を撮影した。放置されたごみは拾って捨てたとのことだ。

 カラス2羽がごみを漁る様子も見受けられたという。散乱している状況はカラスの仕業だったかもしれないが、一般的に駐車場にごみを放棄することは許容されるものではない。

 オーナーは、トラック駐車の現状に嘆息する。「当店では大型トラックの駐車スペースがあり、深夜時間帯はトラックが朝方まで駐車します。駐車禁止場所にも止め、アイドリングがうるさくて近所からのクレームが来たこともあります。コンビニは無料駐車場ではありません。また酒を購入するドライバーも多いです。いつ飲むか? いつ運転するか? 等の確認はできないのが現状です」と言葉を絞り出す。

 投稿は2800件以上のリポストを集めており、「色々とマナー違反」「そんな気が短い人が運転してるなんて恐ろしいです」「当該汚客は出禁で」「闇深い」「通報案件ですね!」などと、非常識な事案に対して怒りと批判の声が殺到している。

コンビニ駐車場に捨てられた衝撃のごみ【写真:本人提供】
コンビニ駐車場に捨てられた衝撃のごみ【写真:本人提供】

深夜時間帯のコンビニはワンオペも多く、「カスハラや逆切れ」に限界状態

 従業員に対する客からの理不尽なクレームや嫌がらせを指す「カスタマーハラスメント(カスハラ)」は社会問題化している。コンビニのトイレは原則開放されている一方でトラブルも多い。「カスハラ、無料トイレ、トイレ汚す、女性トイレに男が入る、無理ごみ捨て場(大量のごみや不法投棄)、無料駐車場、他所で買ったカップ麺に勝手にお湯を使う、何も買わない、タバコしか買わないのにはし・スプーンを要求。拒否すれば文句を言われる。注意書等は見ない。言い出せばまだまだキリがありません。これがコンビニの現状です」。オーナーは傍若無人な客の存在、倫理欠如の状況について悲痛な声を寄せる。

 今回、市販薬の形跡が見つかったことについてオーナーは「酒類の他に、睡眠導入剤やせき止め錠剤があったことに驚きました。飲酒やオーバードーズの危険性も感じました」と心境を明かす。車両ナンバーや会社名を確認していないため、警察への通報などは行っていないという。

 トラック運転手の過酷な就労環境は、社会課題として指摘されている。トラック運転手の職業全体に対する負のレッテル貼りは避けなければならない。ただ、行動に問題のあるドライバーがいるとすれば、乗務させないなどの対応策が求められるだろう。

 全国どこでも店舗があり、サービスが多様化し、より身近になっているコンビニ。経営者や従業員の労働環境の改善も喫緊の課題だ。悩めるオーナーは「深夜時間帯のコンビニはワンオペも多く、カスハラや逆切れもあり、できることにも限界があります。たまにパトカーが駐車場を一周して出て行きますが効果があるとは思いません。対策と言っても私たちによる声かけや警察への通報しかないと思いますが、仕事量の多さやワンオペで不可能に近いのが現状だと思います」と訴えている。

次のページへ (2/2) 【写真】ゴミが散乱した実際のコンビニ駐車場
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