最後のリングへ向かう同期・浅倉カンナへ 会員番号1001番・神田コウヤがエール「気負わず戦えば良い」【RIZIN】

“純情可憐タックル女子”の愛称で知られる総合格闘家の浅倉カンナ(26=THE BLACKBELT JAPAN)は29日、格闘技イベント「RIZIN.48」(さいたまスーパーアリーナ/ABEMA PPVで全試合完全生中継)で引退試合を行う。最後の相手は主戦場にしていたスーパーアトム級の王者・伊澤星花(26=Roys GYM/JAPAN TOP TEAM)。小学生時からともに練習をしてきた総合格闘家の神田コウヤがラストマッチを迎える浅倉への思いを明かした。

RIZIN.22計量時に撮影された神田コウヤ(左)と浅倉カンナ【写真:本人提供】
RIZIN.22計量時に撮影された神田コウヤ(左)と浅倉カンナ【写真:本人提供】

2006年にパラエストラのキッズ柔術クラスで出会った2人

“純情可憐タックル女子”の愛称で知られる総合格闘家の浅倉カンナ(26=THE BLACKBELT JAPAN)は29日、格闘技イベント「RIZIN.48」(さいたまスーパーアリーナ/ABEMA PPVで全試合完全生中継)で引退試合を行う。最後の相手は主戦場にしていたスーパーアトム級の王者・伊澤星花(26=Roys GYM/JAPAN TOP TEAM)。小学生時からともに練習をしてきた総合格闘家の神田コウヤがラストマッチを迎える浅倉への思いを明かした。(取材・文=島田将斗)

 2人の会員番号は1001番と1011番で年齢は違えど同期だった。当時神田は10歳、浅倉は8歳。2006年、パラエストラのキッズ柔術クラスで初めて出会った。

「カンナはセンスで勝つというよりも、日頃から努力してしのぎ合いで勝ち切るタイプだったと思います。練習は監視されながらサボれない状態、厳しい環境ながらも泣きながら頑張ってました。自分と違ってチームメイトとも仲良く会話していた印象があります」

 思い出を振り返る上で真っ先に見せてくれたのは新聞の切り抜きだ。「神田航也君・浅倉栞南さん優勝」――。パラエストラとは別に同じレスリングクラブに通っていた2人は第15回関東甲信越少年少女レスリング大会に出場し優勝し地域新聞に取り上げられた。写真では表彰状を持った当時小学5年生の神田と小学3年生の浅倉が並んで写っていた。

地域新聞に取り上げられた小学生時代の浅倉カンナと神田コウヤ【写真:本人提供】
地域新聞に取り上げられた小学生時代の浅倉カンナと神田コウヤ【写真:本人提供】

 浅倉は柔術、レスリングをバックボーンに2014年、17歳で総合格闘技プロデビュー。RIZINには19歳から参戦している。17年大みそかには「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017」女子スーパーアトム級の決勝の舞台に。RENAと対戦し一本勝ち、大金星を収めた。

 この試合は神田がレスリングから総合格闘家に転向する大きな一因となったという。「大みそかのGPもカンナからチケットを買い会場で応援してました。大学・卒業後にMMAの道に進む為の決意がより強くなりました」と明かした。

 一方、レスリング選手だった神田は大学卒業後に総合格闘家へ転向した。18年にプロデビュー。いまでも心に残っている日がある。20年8月9日、「RIZIN.22」に浅倉と一緒に出場した日だ。神田は第2試合に登場しRIZINデビュー。浅倉は第7試合だった。「RIZIN.22で一緒に戦えたのは、感慨深かったです。でも、もう一度一緒に出たかった感は、否めないです!(笑)」と照れくさそうにした。

 初めて出会った日から18年。最後のリングに向かう同期へ伝えたいことは「悔いのないよう戦って欲しい」。そしてこう続けた。

「もし残るならまた戻ってくれば良いだけです。だから気負わず戦えば良いんです。引退後の活動も応援してますし、自分も応援してもらえるよう頑張れます。カンナよ~人生は、旅だ!!」

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