黒木瞳、14年ぶりディナーショー開催 昼夜2公演で700人…夜公演にはサプライズゲストも

俳優の黒木瞳が28日、大阪市のANAクラウンプラザホテル大阪で14年ぶりのディナーショー「for you」を開催した。自身のディナーショーでは初めて演出し、構成も担当。宝塚時代の代表曲の歌唱や初挑戦のチェアダンスを披露したほか、客席降りの場面があるなど、随所にセルフプロデュースが光った。夜公演ではサプライズゲストの登場も。俳優の町田慎吾、元宝塚娘役トップで俳優の桜乃彩音ら出演メンバーとともに華やかなショーを繰り広げ、昼夜2公演で計約700人を集めた。

幼少の頃の思い出の品、タンバリンを手に歌う黒木瞳【写真:(C)菊地健志】
幼少の頃の思い出の品、タンバリンを手に歌う黒木瞳【写真:(C)菊地健志】

演出や構成の随所にセルフプロデュースが光った

 俳優の黒木瞳が28日、大阪市のANAクラウンプラザホテル大阪で14年ぶりのディナーショー「for you」を開催した。自身のディナーショーでは初めて演出し、構成も担当。宝塚時代の代表曲の歌唱や初挑戦のチェアダンスを披露したほか、客席降りの場面があるなど、随所にセルフプロデュースが光った。夜公演ではサプライズゲストの登場も。俳優の町田慎吾、元宝塚娘役トップで俳優の桜乃彩音ら出演メンバーとともに華やかなショーを繰り広げ、昼夜2公演で計約700人を集めた。

 会場が暗転し、演奏が流れると、黒いスパンコールのミニスカート姿で、この日の“主役”が登場。まずは、1980年代から90年代にかけて活躍した女性5人組ロックバンド・プリンセス プリンセスのヒット曲『Diamonds』で盛り上げ、テンポよく歌い上げた。続けて、得意のタップダンスを披露し、ほかの出演者とともに、軽快にそしてダイナミックにステップを踏んだ。その後も会場を沸かせた。自身が出演するCM、にしたんクリニックの「タンバリンダンス篇」でお笑いトリオ・3時のヒロインが踊ったタンバリンダンスを町田、桜乃とともに展開し、息の合ったダンスで魅了した。

 また、自身の足跡をトークと歌で振り返るコーナーでは、宝塚時代の代表曲も熱唱した。ブロードウェーミュージカルの“宝塚版”『ガイズ&ドールズ』(84年に月組初演)の名曲『はじめての恋』を披露すると、懐かしむように、じっくり聴く往年のファンの姿があった。

 一方、昼公演では黒木が「今日はキイナが来てくれました」と声を弾ませたシーンも。近年「KIINA.(キイナ)」の名でも活動し、この日は客席から拍手を送った歌手の氷川きよしを紹介した。夜公演ではちょっとしたサプライズもあり、宝塚の先輩で親交のある歌手の小柳ルミ子がゲスト出演。ステージにあがって、ヒット曲『瀬戸の花嫁』を歌う場面もあった。

 前回の芸能生活30周年記念以来、14年ぶりとなった今回のディナーショーは、客席を巻き込むパフォーマンスや椅子を使ったチェアダンスなど見どころ満載のステージに。会場を訪れた観客一人ひとりに感謝の気持ちと「あなたのための時間です」という思いを込めタイトルは「for you」にした。

「明日の自分へ勇気をくれました」と手応え、来年は朗読劇の再演も

 公演終了後、ENCOUNTの取材に対し、黒木は「ディナーショーはライブ感満載で、お客さまとの距離が近く、会場との一体感を感じられました。パフォーマンスも向上し、感謝の気持ちをもって、今の自分にできることを最大限出しました」と久々の“宴”を充実した時間で終え、笑顔。今年もあと約3か月となり、「本業の俳優としても充実した年で、多くの作品と出合いがありました。声優としても携わった作品もあります。それに、ディナーショーができたことは明日の自分へ勇気をくれました」と心境を明かした。

 来年も意欲的に動く。活動の一つが、2023年に初演し、自身が企画・脚本を手掛けて主演した朗読劇『ルビンの壺が割れた』の再演だ。今回は演出も担当する。来年1月の東京公演(1月24日・25日、東京・有楽町のI’M A SHOW)と2月に九州6か所で公演し、2月9日には出身地、福岡県八女市の八女市民会館おりなす八女でも上演する。「再演ができることが何よりうれしいですね。今回は地元福岡でも上演できるので、故郷の皆さまのパワーを糧に、あっと驚くようなリーディングエンターテインメントをお見せしたいです」と“凱旋公演”に燃えていた。

次のページへ (2/2) 【写真】初挑戦のチェアダンスで美しい足を高く上げた黒木瞳
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