田中真琴、別組のオーディションが和気あいあいだったと聞き驚く 自分の組は「殺伐とした空気でした」

俳優の田中真琴が28日、都内で行われた映画『ほなまた明日』初日舞台あいさつに、共演の松田崚汰、重松りさ、秋田卓郎、メガホンをとった道本咲希監督とともに登壇した。

イベントに登壇した田中真琴【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに登壇した田中真琴【写真:ENCOUNT編集部】

映画『ほなたま明日』初日舞台あいさつ

 俳優の田中真琴が28日、都内で行われた映画『ほなまた明日』初日舞台あいさつに、共演の松田崚汰、重松りさ、秋田卓郎、メガホンをとった道本咲希監督とともに登壇した。

『カメラを止めるな!』を生み出したENBUゼミナールのシネマプロジェクト第11弾作品となる本作。写真家を目指し、不器用ながらも自分を信じて歩き続ける芸大生の草馬ナオと、その圧倒的な情熱に嫉妬や焦燥を抱えつつも、どこか救われていく同級生の友人たち。同じ道を歩んでいるはずの彼らが、才能や境遇に折り合いをつけながらそれぞれの歩幅で進んでいく切なくも愛おしい日々がつづられる。

 本作は、ワークショップで監督と俳優陣が16時間ほど時間をともにし、芝居のことなどを一緒に考え、その中からキャストを選ぶという“ワークショップオーディション”という形式でキャストがキャスティングされ、さらにメインキャスト陣は追加ワークショップを行った中から選ばれたそうで、松雪小夜役を演じる重松は「最初のやつは、道本さんがみんなの緊張を取るための意図だったと思うんですけど、自己紹介から軽くエクササイズをして、緊張がほぐれたタイミングで先に送った台本をやってみましょうという感じで、和気あいあいとしていました」と当時の様子を紹介。

 これに、主人公の草馬ナオ役を演じる田中は「私たちのときはそんなリクリエーションなかったです。(山田勝役を演じる)松田くんと同じ日だったんですけど、最初の自己紹介をしたのが彼で、めっちゃ喋るんですよ。それで20数人がいっぱいしゃべらないといけないルールになっちゃって……。でも、みんなの話を聞けて印象に残りました」と言いつつも、「でも殺伐とした空気でした」と回顧。松田は自己紹介の1番手を誰もやりたがらない雰囲気で、みんなが固くなっていたといい「僕の本意としてはみなさんの緊張をほぐすためでした」と理由を明かした。

 また、役作りについて聞かれた田中は、台本を読んだ時点でナオは写真にまっすぐだと感じたことを明かし「実はオーディションのときから出かけるときは自分の一眼レフを手にするようにして、役をいただいたあとも変わらずで、いいと思ったら撮っていたんですけど、いざフィルムカメラを手にしたときに、1枚を押す責任感が自分に足りないと気づきました」と打ち明け、「そこから街を1人で歩いて写真を撮っていったんですけど、きっと撮影が始まったらナオでいられるなと自覚したので、そこまで役作りに焦りとかがなくて、このままいけばナオでいられるなって思いました」と胸を張った。

 さらに、リハーサルを異例の4日間も行ったそうで、濃密すぎて1週間ほどやった感覚だという田中は「リハ終わりに秋田さんについてきてもらって、知らない人に道端で声をかけて写真を撮らせていただいたり、ナオの歩いているようなことをやって、女性がカメラを持って道を歩いて声をかけるということが、世の中からどう見られるかとかをリアルで肌で感じることができたし、撮影前は刺激が多い日々だったので、めっちゃいっぱいリハをした気がしました」と目を輝かせた。

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