松本幸四郎、娘のアクセサリーを纏い会見登場「実は娘から借りたんです」
歌舞伎俳優の松本幸四郎が28日、帝国ホテルで行われた歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』製作発表記者会見に出席した。
歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』製作発表記者会見
歌舞伎俳優の松本幸四郎が28日、帝国ホテルで行われた歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』製作発表記者会見に出席した。
本作は、歌舞伎の新たなるステージを目指して銘打った歌舞伎NEXTの、『阿弖流為』に続く第2弾。2007年に誕生した究極の悪を描いた伝説の舞台『朧の森に棲む鬼』を“歌舞伎 NEXT ”として17年ぶりに上演。シェイクスピアの『リチャード三世』を下敷きにした、嘘と欲望に支配される男の物語を、見得や立廻りなど、歌舞伎ならではの様式美を追求し演出・音楽、伝統技法を作品に落とし込んでいる。
幸四郎は、自らの命と引き換えに嘘と裏切りでエイアン国の王にまで上り詰めたライと、ライによって地位を奪われる将軍・サダミツを尾上松也との交互出演で演じる。
幸四郎は赤髪に派手なアクセサリーで登場。「前回の『朧の森に棲む鬼』の2月の大阪公演で娘(松田美瑠)が生まれたんです」と思い出を振り返ると「新感線とのコラボということで、今回の会見は自分的にもかっこいい衣装で来たかったんです」と髪型やアクセサリーをアピールする。
続けて幸四郎は「実は今回のアクセサリーは娘から借りたんです」と強調すると「手錠のネックレスもあったのですが、なぜそういうものを持っているのか、家族会議をしたいです」と発言して客席を笑わせていた。
また幸四郎は、「今回は尾上松也さんとのダブルキャストということで勝負です。勝たせてね」とちゃめっ気たっぷりに語ると「17年前の(自身が主演を務める『朧の森に棲む鬼』の)映像を観て、本当に僕でいいんですよね……と思いました。でもいまの時代なので、新たな挑戦として、しっかりと歌舞伎の魅力を見つめ直し、どれだけ独特の表現方法があるのを踏まえて稽古に臨みたいです」と意気込みを語っていた。
会見には、尾上松也、脚本の中島かずき、演出のいのうえひでのり、松竹株式会社取締役副社長・山根成之も参加した。
歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』は、2024年11月30日~12月26日まで新橋演舞場、2025年2月4日~25日まで博多座にて公演。