THE RAMPAGE、LDHの次世代を担う「覚悟」感じさせた3時間【東京ドーム公演ライブレポート】
THE RAMPAGEが今月11日、12日に東京ドームでグループ単独公演『THE RAMPAGE LIMITED LIVE 2024 *p(R)ojectR at TOKYO DOME』を開催した。ENCOUNTでは、グループ結成10周年の節目を迎えた12日に公演をレポート。この日だけの豪華アーティストとのコラボレーションの様子などを振り返る。
拳を高く突き上げた16人が登場
THE RAMPAGEが今月11日、12日に東京ドームでグループ単独公演『THE RAMPAGE LIMITED LIVE 2024 *p(R)ojectR at TOKYO DOME』を開催した。ENCOUNTでは、グループ結成10周年の節目を迎えた12日に公演をレポート。この日だけの豪華アーティストとのコラボレーションの様子などを振り返る。(取材・文=近藤加奈子)
公演前、メンバーのLIKIYA、陣、RIKU、山本彰吾、川村壱馬・吉野北人で囲み取材に応じた。前日11日の公演を振り返り、この日の意気込みを語った。
LIKIYA「多くの方々に支えられ、ステージに立たせてもらっているということをあらためて実感しました」
陣「今日で(グループ結成)10周年なんですけど、ファンの方々との約束の地といいますか、デビュー当時から目標に掲げて来た場所の一つがこの東京ドームなんです。動員数や場所に固執しているわけではないんですけど、皆さんに届けたい気持ちがあったので、自分たちの足でこの地に立てているのが誇らしいです」
山本「初日(東京ドームに)立って、あらためてTHE RAMPAGEはドームツアーを絶対にやらなきゃいけないと思いました。また1つ明確な目標ができました」
川村「僕らが正式メンバーに決定してから10周年の日。平日の開催になってしまいましたが、たくさんの方に足を運んでいただいてうれしいです。今日も皆さんと楽しみたいです」
RIKU「16~17年前に中学生だった自分がEXILEさんのライブを初めて見に来た場所が東京ドームで、その時に『自分もEXILEになりたい』という夢を持ってから時を経て同じステージに立てているのを純粋にうれしく思います。前回のドーム公演に比べると自分たちにパワーがついたと誇れる瞬間があったので、ドームツアーも射程距離に見えてきた感覚があります」
吉野「昨日の公演でライブって楽しいってあらためて実感しました。ライブでしか見せられないものもあるので、これからもライブでしっかりとお客さんに喜んでいただけるように僕らにしか表現できないエンターテインメントを届けたいです。そして、ずっと愛してもらえるグループになりたいと思いました」
開演時間になると、ステージ花道で1列に並び、拳を高く突き上げた16人が登場。瞬間、歓声が響き渡り『THROW YA FIST』でキックオフ。2019年のツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2019 “THROW YA FIST”』を彷彿とさせる演出だ。21年開催の前回ドーム公演『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2021 “REBOOT” ~WAY TO THE GLORY~』では、コロナ禍で歓声を上げられなったこともあり、ファンは全力で声援を送った。
川村はそれを感じたのか「もっともっと」とあおり、デビュー曲の『Lightning』を披露。『FULLMETAL TRIGGER』ではダンスブレイク、『16BOOSTERZ』ではネオンカラーで光るステージを大きく使ったパフォーマンスを展開。『The Typhoon Eye』ではファンもその場でジャンプし、ドームを揺らした。
コラボの嵐…MIYAVI、佐野玲於、EILEも登場
その後、日本のクランプシーンの先駆けとなった7人グループ・RAG POUNDが登場。クランプダンスを得意とする川村、武知海青、長谷川慎も参加し、力強いダンスパフォーマンスでファンを魅了する。そして、サプライズゲストとしてGENERATIONSの佐野玲於も参戦。佐野をセンターに置き、最強メンバーで魅せるクランプダンスに観客は大いに沸いた。続く『HARD IT』でも佐野とRAG POUNDがダンスに加わり、この日だけのスペシャルステージを披露。上半身裸になった川村と佐野が肩を組むシーンでは、興奮のあまり悲鳴を上げる観客もいた。
和太鼓演奏グループ・DRUM TAOとのコラボでは、メンバーがセットアップに着替えて『Summer Riot ~熱帯夜~』『LA FIESTA』『Fandango』『HEATWAVE』など、夏の夜にフィットするナンバーを披露。迫力のある和太鼓の音色に合わせ、提灯やうちわなど祭りを彷彿とさせる演出もあり、会場の温度をさらに上昇させた。『FEARS』では、神谷健太が鎖につながれながら踊り、『INVISIBLE LOVE』では陣、与那嶺瑠唯、鈴木昂秀が目隠し状態で妖艶なダンスを見せた。『Knocking Knocking』では藤原樹が女性ダンサーと絡む演出に黄色い悲鳴が上がり、『One More Kiss』では山本、長谷川、浦川翔平が余韻の残るパフォーマンスを展開した。『Lost Moments ~置き忘れた時間~』では、楽曲に合わせてステージで武知が裸足でジャズダンスを披露。『MY PRAYER』『INTO THE LIGHT』ではボーカル3人が美声で歌い上げ、拍手喝采となった。
プロダンスチームのKADOKAWA DREAMSが登場すると、『PERFORMER’S SOUL』『SOLDIER LOVE』でTHE RAMPAGEとコラボ。『STRAIGHT UP』の後は、ギタリストのMIYAVIとのコラボで『ROUND UP feat. MIYAVI』『VIP』『SWAG & PRIDE』を披露。力強いロックサウンドに合わせ、ステージからは炎が吹き上がり、会場も熱気に包まれた。川村が「後半戦、楽しんでいきましょう」とあおった後は『DREAM YELL』『Dream on』『Jump』を展開。『Shangri-La』では会場が一斉にタオルを振り回し、『WELCOME 2 PARADISE』では夏全開のムードになった。そして、MCを挟んだ後、本編最後の楽曲の『Seasons』を披露した。
アンコールではメンバーが金色のジャージに着替え登場。『24karats GOLD GENESIS』から始まり、DOBERMAN INFINITYとコラボした『24karats-type EX-』、さらにEXILE(AKIRA、TAKAHIRO、橘ケンチ、TETSUYA、NESMITH、SHOKICHI)、DOBERMAN INFINITYとともに『24karats STAY GOLD』を歌い踊った。LDHで継承されてきた“24karatsシリーズ”。文字通り、伝統と絆が感じられる圧巻のステージになった。そして、ラスト曲の『100degrees』ではメンバー全員が上半身裸に。鍛え抜かれた筋肉による迫力で、ファンの興奮は最高潮に達した。
結成10周年を迎えたTHE RAMPAGEの進化、LDHの次世代を担う「覚悟」を感じさせた約3時間だった。