芸人の楽屋あいさつ問題に大御所も苦慮 “パワハラ”指摘に「これおかしない?」

ベテラン漫才コンビ、西川のりお・上方よしおの西川のりおが26日、ABCラジオ『ますだおかだ増田のラジオハンター』(木曜正午)に生出演。お笑い界についてもの申す“お笑いハンター”として、楽屋あいさつ問題についてコメントした。

西川のりお(右)【写真:(C)YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.】
西川のりお(右)【写真:(C)YOSHIMOTO KOGYO CO.,LTD.】

ますだおかだ・増田は“不要派”への理解も示す

 ベテラン漫才コンビ、西川のりお・上方よしおの西川のりおが26日、ABCラジオ『ますだおかだ増田のラジオハンター』(木曜正午)に生出演。お笑い界についてもの申す“お笑いハンター”として、楽屋あいさつ問題についてコメントした。

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 14日のMBS『痛快!明石家電視台』で藤崎マーケットが、吉本興業の若手代表として、ベテランに“あいさつに来てほしい派”と“不要派”がいるとし、“芸人ルールのマニュアル本”の必要性を力説。本気の訴えに明石家さんまは「これは(ルールブックが)いるなあ」と共感し、自身については「来てほしくない」と明言した。

 メインパーソナリティーのますだおかだ・増田英彦から「あいさつ問題ねえ。師匠方、昔に比べたらあいさつも軽くなったなって思うんですけど。昔はあいさつ厳しかったですもんね」と振られたのりおは、「僕はあいさつした方がええと思うわ。増田君はどう思う? それは」と確認。増田は「僕は体育会系なんで、ちゃんとするようにしてますし、された方が気持ちいいですけど」と話しつつ、「大勢の芸人が集まる番組の司会の方は大変やろなって思います。みんな代わる代わるコンコン叩いてあいさつに来るじゃないですか」と“不要派”への理解も示した。

 のりおは「来られたって(それぞれに)『ありがとう』『ありがとう』したらええねんけどね」と対応すべきとした後、「これは芸人、芸能人にかかわらず、一般の会社なんかも関係してるわね」と指摘した。大阪・なんばグランド花月(NGK)のエレベーター内で吉本社員から知らん顔されたとし、NGKの57歳の副支配人に伝えたところ「『僕らもしません』って。『今、あいさつしろいう言葉がパワハラになる』と」とぼやいた。のりおは「例えば増田君、『お前、あいさつぐらいせえよ』ってこの言葉、問題になれへん?」と質問。増田が「今の言い方は多分(ダメ)」と返すと、「『あいさつしてえな』っていうのもおかしない?」と投げかけた。

 増田は「だから、“ほかで恥をかかんように”とか、“ほかで何かあったらあかんから今のうち言うてあげてる”っていう先輩の優しさの“あいさつした方がええで”がパワハラになるっていうのはおかしいですよね」と考えを示した。

 のりおは「この言い方って難しくない? 明らかに同じエレベーターに乗ってね、知らん顔してシーンとしてる空気おかしくない? 僕はそれいつもね、角立たんように若い社員集めてね“これ一般常識で、近所の人でも道で会えば『こんにちは』ぐらい言うよと。『おはようございます』『お帰りなさい』ぐらい言うよ”と」と指導していると打ち明けた。

 後輩から用事を言われて済ませた場合、「ありがとうございます」を丁寧に言われる場合も雑な場合もあると告白。「(状況次第で)『お前、礼ぐらい言えや』ってなるやん。これもパワハラになんのよ。『お前、用事やって、何の礼も言えへんやないか』と。これおかしない?」と嘆いた。増田は「だから、『その人のためを思って言うてるねんで』っていうのが今はないんですよね。『ほっといてくださいよ、こっちは』っていう時代になっちゃってるところあるから。『優しさやで。お前のため思って言うてんねんで』っていうのは今は理由にならない時代になってしまってますよ。それがいいか悪いかは知らないですけど」と改めて話した。

 同局の武田和歌子アナウンサーは、若手社員と話したことがあるといい「あいさつしたら“邪魔してるかな”と思ってしまう」という気遣いだとする“言い分”を紹介。のりおは「タイミング見計らってあいさつしたらええんちゃいます」と思いを口にした。増田は実体験として、後輩のあいさつに疑問を感じた際、マネジャーを通じて「勘違いされる機会が今後あるかも」と伝えたところ、再共演のあいさつでは改善されていたとした。のりおは「言うてあげた方がいいのよ」と言い、増田は「直接言うのが時代に合ってないだけで、誰か通してあげた方がリスクは少ないですね」とした。のりおは親の問題もあるのではと推測した。

 また、のりおは、あいさつを含めて難しくなった“上下関係”を逆手に取る場合があるとした。「“あの師匠はノリがええ”とか、“ものわかりがいい”。確かにええことやねんけどもね。(逆に)言いすぎて“あの師匠、うるさいですわ”とか。師匠連中、先輩連中が若い芸人に気に入られて“オレ、やりやすいやろ”みたいなね、取り入ろうとする芸人さんも出てきてることも事実」と明かした。「その先輩芸人も好かれようと思って、“オレ、あんな先輩みたいに言わんやろう”みたいな」と例を挙げた。

 のりおは「(舞台では先輩を)いじってもええのよ」とした上で、「いじった後、(上から)『師匠、おいしかったですね』言うヤツもおんのよ。『ありがとう。おいしかったな』言いながら、こいつはこういうヤツやなって中に入るわね。『お前、何や! 何がおいしかったや』とは言えへんよ」と“穏健”なエピソードを披露。増田から「我慢覚えたんですか、最近」とつっこまれた。

 その増田から「(僕に今まで)カチンと来たときとか」と聞かれると、「増田は礼儀正しい。1回もない」と即答した後「家帰って嫁さんには言うてるけど」とオチをつけた。

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