愛車のエンジン盗難、現場には謎の置手紙 “スピード返却”もオーナー怒り「到底許せません」

今年8月、自宅に駐車中の愛車からエンジンを盗難されたという投稿がネット上で大きな話題を呼んだ。犯人は「すいませんでした。フォロワーです」と謎の置手紙を残し、罪悪感にかられたのか、翌日に盗んだエンジンを“スピード返却”した。文面から浮かび上がったのは生活苦。とはいえ、直接の謝罪はなく、オーナーのぼいくん@Labyrinth応援団員(@BOOWYLOVE1)さんは「到底許せません」と、やり場のない怒りをにじませている。

エンジン盗難現場に残されたメモ【写真:X(@BOOWYLOVE1)より】
エンジン盗難現場に残されたメモ【写真:X(@BOOWYLOVE1)より】

「怒らないから自白してくれ」

 今年8月、自宅に駐車中の愛車からエンジンを盗難されたという投稿がネット上で大きな話題を呼んだ。犯人は「すいませんでした。フォロワーです」と謎の置手紙を残し、罪悪感にかられたのか、翌日に盗んだエンジンを“スピード返却”した。文面から浮かび上がったのは生活苦。とはいえ、直接の謝罪はなく、オーナーのぼいくん@Labyrinth応援団員(@BOOWYLOVE1)さんは「到底許せません」と、やり場のない怒りをにじませている。

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「え?盗んだのまさかのフォロワー?? エンジン置いてくのはいいけどよ、これ俺のエンジンじゃないやんけ。カメラにもバッチリ映ってるから俺のエンジン返してくれ」

 8月17日、ぼいくんが投稿したのは2枚の写真だ。1枚は愛車の1996年式ホンダ・NSR50からエンジンが抜き取られ、代わりの別のエンジンが置かれている写真、もう1枚目は犯人が残した置手紙の写真だった。

「すいませんでした。フォロワーです。生活がきびしくこんなことでしかお金がかせげない。以後二度とおなじことしないので許してください」(原文ママ)

 経済的な苦境から犯行におよんだ経緯が書かれ、文末にはサインのようなものも入っていた。だからと言って人のモノを盗んでいい理由は何もなく、ネット上では犯人に批判の声が殺到。「そんなもんは被害者に何の関係もないしそれで許されると思うな」「流石にやってる事えぐい」「犯人がフォロワーとか…身バレ、ヤバイです」「フォローしてるんじゃなくてただターゲットリストに入れてるだけ」「泥棒の二度とやらない程信用出来ないものはない」など多くの反応が寄せられた。

 そして翌日。「続報」と題したぼいくんさんは、「朝外に出たらまたエンジンが置いてありました。今回は置き手紙無し」と今度は盗まれたエンジンが返却されたことを報告した。

「シルバーに塗られちゃってるけど…」と、盗難品のカムフラージュのためか色は変わっていたものの、スピード決着に安堵(あんど)。「今回、無事にエンジンが返ってきたのは紛れもなく、身も知らずの僕のツイートを拡散してくれたたくさんの人々のお陰だと思っています」(原文ママ)と、ネット上の協力に感謝した。

 犯人にわずかでも罪の意識があったと考えられる展開に、オーナーはX上にてある行動を促す。

「怒らないから自白してくれ」「裏も取れてるんだからさ…ね? ごめんなさいで済む話よ」

 フォロワーであれば、メッセージは届くはず。直接謝罪があれば受け入れ、被害届を取り下げる意思を示した。

盗難現場には別のエンジンが置かれていた【写真:X(@BOOWYLOVE1)より】
盗難現場には別のエンジンが置かれていた【写真:X(@BOOWYLOVE1)より】

「盗難以降、ガレージを借りてます」

 ところが、待てど暮らせど、一向に犯人からの連絡はなかった。その間、愛車はエンジンを載せ替えるため、修理に出し、1か月以上にわたって離脱。その様子もXに投稿しているぼいくんさんは、「家の敷地に堂々と入ってきて他人の大事なバイクに触れたこと、盗んだこと、到底許せません」と身勝手な犯行を非難した。

 自宅の盗難対策も強化し、「盗難以降、ガレージを借りてます」と出費も膨らんでいる。だからこそ、名乗り出てほしいと願っている。

 バイクや自動車の盗難は、全国で多発し、社会問題化している。ぼいくんさんのように、愛車の一部であっても、一度盗難されたものが戻ってくるケースはまれだ。

「盗難が各地で相次ぐ現状があります。“自分は大丈夫”だとは決して決めつけず、チェーンロックなど簡単なものでいいので買って付けましょう!」と、予防の大切さを訴えた。

次のページへ (2/2) 【写真】エンジンが返された翌日の実際の様子
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