【新婚さん】約50年前に出演の「金婚さん」登場、名物コーナー「ペアマッチ」は16年ぶりに復活
お笑い芸人の藤井隆とタレントの井上咲楽が司会を務めるABCテレビ・テレビ朝日系『新婚さんいらっしゃい!』(日曜午後0時55分)の29日放送回にて、番組名物コーナー「ペアマッチ」が16年ぶりに復活することが23日発表された。
「ペアマッチ」は夫婦のトーク時間を増加させるため終了した経緯が
お笑い芸人の藤井隆とタレントの井上咲楽が司会を務めるABCテレビ・テレビ朝日系『新婚さんいらっしゃい!』(日曜午後0時55分)の29日放送回にて、番組名物コーナー「ペアマッチ」が16年ぶりに復活することが23日発表された。
今年で番組開始から53年を迎えた『新婚さんいらっしゃい!』。これまで5000組以上の夫婦が出演した。29日の放送では、「金婚さんいらっしゃい!」と題し、さかのぼること約50年前、かつて「新婚さん」として番組に出演したご夫婦2組が「金婚さん」として登場する。
当時カットされてしまった裏話や、出場後人生観が変わったエピソードなど、貴重な番組音声を交えて盛りだくさんで放送。さらに、番組の前MCを務めた桂文枝から夫婦に向けたメッセージも送られる。また、全国民が憧れた夢のハワイ旅行や、高級家電が当たるパネルゲーム「ペアマッチ」、そして番組名物のYesNo枕も金婚さん・ゴールデンバージョンとなって復活する。
当時、『新婚さん』は毎回2組ずつ出場していて、前半はトーク、後半はペアマッチを行っていた。「ペアマッチ」とは、1971年の番組開始当初から2008年まで行われていたハワイ旅行や豪華賞品をかけた4×4の16枚のパネル絵合わせゲーム。先攻後攻を決めるため、筒に入った2本の棒をそれぞれの夫婦が引き、先端にハートのついた棒を引いた方が先攻となる。16枚のパネルには、8種類の賞品が2枚ずつ描かれている。それぞれの夫婦が順番に2枚のパネルを指定し、同じパネルだったらその賞品をゲットできる。
今回使用するペアマッチマシーンは、実際に16年前まで使用されていたもの。実は、このペアマッチマシーンは2代目で、テレビ地上波放送のHD化に伴い、2006年に満を持して投入したハイスペックマシーンだった。約30年間稼働した初代マシーンが持つ機能を引き継ぎつつ、パネル画面をHD比率に変更。全国各地での公開収録もあったため、16枚の画面を8分割して運搬・保管が可能という、機械工作、電気駆動、電飾関係の職人さんたちの知恵と工夫が詰まったものだ。
2008年に、夫婦のトークの時間をもっと長くとりたいという理由で、「ペアマッチ」コーナーをなくし、新たに「ラブキャッチ」を始めたことにより、この2代目マシーンの稼働期間はわずか2年ほどの短命に終わってしまった。
さすがに廃棄するのは忍びなく、「また何かスペシャルで使う機会もあるだろう…」とABCテレビ美術班が美術倉庫で保管していたが、気が付けば16年もの長い眠りに。そして今回、復活に伴い、16年ぶりに倉庫から運び出し、組み立て~通電~動作確認の一連の作業を行ったところ、最初は少しパネル回転のズレがあったものの、アジャストして完璧に仕上がった。
『新婚さん』の現在の美術担当もペアマッチマシーンの実物を見たことがなく、現在の大道具や小道具の若手スタッフたちも「ペアマッチ」コーナーを知らない世代に。また、ペアマッチに使われていた賞品の変遷を見ても、時代が表れている。1980年ごろは、当時爆発的な人気を誇った50ccスクーター「ホンダ タクト」が、その後の時代は「ハイビジョンTV」や「電動アシスト自転車」などだ。当時はバラエティ番組の賞品で当たる電化製品や海外旅行が憧れの存在だった。