新日本プロレスが米国に新会社を設立 年間25大会前後の興行数を目指す
新日本プロレスは21日、都内の事務所で会見し、11月に米国カリフォルニア州に新会社を設立すると発表した。
菅林直樹会長と新会社代表の大張高己CEOが会見
新日本プロレスは21日、都内の事務所で会見し、11月に米国カリフォルニア州に新会社を設立すると発表した。
名称は「New Japan Pro-Wrestling of America Inc.」で、菅林直樹会長がチェアマン、大張高己執行役員がCEOに就任する。今年、4月にニューヨークのマジソンスクエア・ガーデン、6月にオーストラリア大会、7月には“真夏の祭典”G1クライマックス開幕戦をダラスで初開催した新日プロが、本格的に全米に進出する。
すでにカリフォルニア州にはLA道場を構え、長年、選手の育成やトライアウトなどを行ってきた。今回、米大陸を5つの興行エリアに分け、まずは年間25試合程度の興行の実現を目指す。放送は「アクセスTV」とのタッグを継続し、米国時間に合わせて中継する予定だ。
このタイミングで会社を設立した背景には、米国のマット事情の変化がある。長年、ビンス・マクマホン率いるWWEの1強時代が続いていたところに、資金力のあるAEWが参入。次々とスターを獲得して新風を呼び込み、マット界に地殻変動を起こした。
新日プロは現地で行ったアンケート結果などをもとに、米国プロレスファンのストロングスタイルに対する熱いニーズがあると分析。現地法人という基盤を構築することで存在感を示し、積極参入への足がかりを作った形だ。
大張氏は「競争を通じてアメリカの市場は拡大している」と腕を撫し、新たな可能性に期待を膨らませた。新日マットの選手交流もますます活発化しそうだ。
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会見で大きな発表があった