TBS連ドラ『ライオンの隠れ家』新キャスト発表 自閉スペクトラム症の一般の男の子が出演
俳優の坂井真紀が、10月11日スタートのTBS系連続ドラマ『ライオンの隠れ家』(金曜午後10時)に出演することが20日、分かった。坂井は柳楽優弥演じる主人公の母親役を演じる。また、新キャストとして、宮崎優、大角英夫、自閉スペクトラム症の一般の男の子・加藤竣志君の出演も発表された。
坂井真紀、宮崎優、大角英夫の出演も発表
俳優の坂井真紀が、10月11日スタートのTBS系連続ドラマ『ライオンの隠れ家』(金曜午後10時)に出演することが20日、分かった。坂井は柳楽優弥演じる主人公の母親役を演じる。また、新キャストとして、宮崎優、大角英夫、自閉スペクトラム症の一般の男の子・加藤竣志君の出演も発表された。
本作は、柳楽演じる市役所で働く平凡で真面目な優しい青年・小森洸人(こもり・ひろと)と坂東龍汰演じる自閉スペクトラム症の美路人(みちと)の兄弟が、突然現れた「ライオン」と名乗る男の子との出会いをきっかけに“ある事件”に巻き込まれていく完全オリジナルストーリーのヒューマンサスペンス。
柳楽は今作がTBSドラマ初主演となり、柳楽、坂東、子役の佐藤大空のほか、齋藤飛鳥、柿澤勇人、入山法子、岡崎体育、尾崎匠海(INI)、桜井ユキ、岡山天音、でんでん、向井理の出演が決定している。
このたび、新たなキャストと、坂東演じる小森美路人が作中で描く絵画として、自閉スペクトラム症の画家・太田宏介氏が協力することが決定した。
8年前に交通事故でこの世を去った洸人と美路人の母親・小森恵美(こもり・えみ)役を演じるのは坂井。小森家にとって恵美は太陽のような存在であった。美路人が自閉スペクトラム症と診断されてからは、発達支援の塾に通わせたり、絵の才能に気づき絵を描ける環境づくりをするなど、熱心に寄り添っていた。その分、同じだけ愛情はあっても、洸人は兄として我慢することが多く、それが今の洸人の性格を作り上げた一因になった。
出演に際し坂井は「私たちは役をいただくときにその作品の『企画書』というものを見せていただきますが、この『ライオンの隠れ家』の企画書の情熱量は感動的にものすごいものでした。そして、ものすごい情熱そのままに、愛あふれ、心震える人間ドラマとして誕生しております。柳楽優弥さん演じる洸人や坂東龍汰さん演じる美路人が歩んできた道が、どんな風景だったのか。この兄弟を知ってもらうための1つの大事なピースとなるよう、彼らが両親と過ごした時間を大切に演じたいと思っています」とコメントしている。
登場人物が描く絵画として自閉スペクトラム症の画家の作品が登場
また、幼少期の小森家に関係するキーパーソンとして宮崎優の出演も決定。演じる宮崎は、2019年にドラマデビューしてから、白石和彌監督や藤井道人監督など名だたる監督の映画に立て続けに出演。最近ではNetflixシリーズ『グラスハート』のヒロインとして大抜てきされたことも発表されており、ネクストブレイク必至の俳優のひとり。役柄は詳しく明かされていないが、本作でも重要な役を担う。
そして、幼少期の洸人を演じるのは、連続ドラマ初出演の大角英夫。オーディションでこの役を勝ち取った注目株だ。
また幼少期の美路人を演じるのは、自閉スペクトラム症の一般の男の子・加藤竣志君。本作で自閉スペクトラム症監修を担当している伊庭葉子氏が代表を務める発達障害をもつ人たちのための専門塾「さくらんぼ教室」に通っている生徒である。
美路人を演じる坂東は、「さくらんぼ教室」でレクチャーを受けただけでなく、撮影前から何度も通い、生徒たちと交流を続けてきた。撮影現場には伊庭氏だけでなく、複数の先生が帯同し、美路人を演じる坂東の役作りや、台本監修、芝居に初挑戦した竣志君のケアなどを担っている。
また、美路人が描く絵画として、自閉スペクトラム症の画家として活躍中の太田氏の作品が登場する。絵を描いて表現することが好きだという坂東は、福岡県にある太田氏のアトリエまで足を運び、太田氏が実際に絵を描いている姿を見学。生活の様子も見せてもらい、コミュニケーションをとってきた。太田氏の斬新な色使いで表現される力強い絵画が、劇中で美路人の作品となって、本作に明るい光を差し込んでくれている。このドラマのために太田氏が描き下ろした作品にも注目だ。
※宮崎優の「崎」の正式表記はたつさき