ex JAYWALK中村耕一、音楽活動再開の背中を押してくれた存在を告白 震災ボランティアで「あなたには歌がある」

ex JAYWALKの中村耕一が9日、都内で行われた映画『はじまりの日』(10月11日公開)の完成披露舞台あいさつに、ダブル主演の遥海、メガホンをとった日比遊一監督とともに登壇。フリーアナウンサーの小倉智昭がサプライズ登壇した。

完成披露舞台あいさつに登壇したex JAYWALKの中村耕一【写真:ENCOUNT編集部】
完成披露舞台あいさつに登壇したex JAYWALKの中村耕一【写真:ENCOUNT編集部】

映画『はじまりの日』の完成披露舞台あいさつ

 ex JAYWALKの中村耕一が9日、都内で行われた映画『はじまりの日』(10月11日公開)の完成披露舞台あいさつに、ダブル主演の遥海、メガホンをとった日比遊一監督とともに登壇。フリーアナウンサーの小倉智昭がサプライズ登壇した。

 本作は従来のミュージカル映画とは一線を画す、フィルム撮影にこだわった抒情的な映像と魂の歌声で紡ぐ大人のための音楽ファンタジー。かつて一世を風靡(ふうび)したロックスターと、未来の歌姫という世代を超えたコントラストの中で描かれるのは、再び光を放つことへの優しい視線と自信を小さな一歩へ変える勇気。そして脇を固める実力派の俳優陣が物語をさらに味わい深いものに導く。

 2010年3月に覚醒剤取締法違反で逮捕、同年5月に有罪判決を受け、2011年3月にJAYWALKを脱退した過去を持つ中村は、本作の内容にちなみ、自身にとってのターニングポイントを聞かれると、東日本大震災が起きた約10日後に物資を運ぶ手伝いをしに被災地に行ったときと答え「ある避難所で炊き出しのお手伝いをさせてもらって、配膳係をしていたときに、僕の同じくらいの年齢だと思う女性の方が来て、『何人分ですか?』って聞いたら『1人分です』って。いろんなことを聞いちゃいけないので想像でしかないんですけど、(家族が亡くなったと)想像できました」としみじみと語り、その女性が中村に気づき「見た通り、ここにいる人はすべてをなくしてる。私も家族をすべて亡くしました。でも頑張るよ。あなたには歌があるでしょ。歌を頑張りなさい。私たちも頑張るからあなたも頑張りなさい」と声をかけてもらったことを回顧した。

 その後、中村は「頑張れ」という言葉が何か月も頭の中を巡ったそうで「俺は何を頑張ったいいんだろ。歌をやめる決心もしたし。でも、それを言われたときがターニングポイントかなと思います」と遠くを見つめ、「本当は歌をやめなきゃいけない。自分の1番大切なものを無くさないといけない。でも今だから言えるけど、心の奥底には“俺は諦めてないんだ”という気持ちがあったような気がします」と告白。音楽活動再開の背中を押してくれたその女性を思い「会ってみたいです」と目を輝かせた。

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