反町隆史、新ドラマで長期未解決事件「たった一つの選択ミスで人間は変わってしまう」 リアルな演技への決意
俳優の反町隆史と杉野遥亮が、10月スタートのフジテレビ系連続ドラマ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(火曜午後9時)でダブル主演を務める。この作品は、単なる刑事ドラマにとどまらないヒューマンミステリーエンターテインメント。それぞれの考えを聞いた。
長期間未解決となっている“オクラ(お蔵入り)”状態の事件に挑む刑事たちの姿を描く
俳優の反町隆史と杉野遥亮が、10月スタートのフジテレビ系連続ドラマ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』(火曜午後9時)でダブル主演を務める。この作品は、単なる刑事ドラマにとどまらないヒューマンミステリーエンターテインメント。それぞれの考えを聞いた。(取材・文=幸田彩華)
物語は、長期間未解決となっている“オクラ(お蔵入り)”状態の事件に挑む刑事たちの姿を描く。反町演じる昭和刑事・飛鷹千寿(ひだか・せんじゅ)と、杉野演じる令和刑事・不破利己(ふわ・としき)のバディが、わずかな手がかりを頼りに風化寸前の事件の真相に迫る。昭和と令和という対照的な時代背景を持つ2人の刑事がどのように協力し合い、事件を解決していくのかが、物語の見どころとなる。
反町にとっては、『ワンダフルライフ』以来20年ぶりのフジテレビ制作連ドラ主演。一方、杉野は『マウンテンドクター』から2クール連続のフジテレビ系連ドラ主演となり、刑事ドラマは初挑戦。初共演となる2人がどのような化学反応を見せるのか、期待が高まる。
第1話では、反町演じる飛鷹千寿が爆発に巻き込まれるシーンもあり、体当たりの演技が求められる。反町はこのシーンについて、「50歳の自分には少し負担もありますが、負けずに頑張りたいと思います。オクラのメンバーがバラエティーに富んでる方なので、そこも楽しみです」とほほ笑んだ。
また、撮影現場でのチームワークについては、「最初はぎこちないこともありますが、2週間もすると自然になじんでいくと思います。時間が作ってくれるのかなと感じています」と、自然なプロセスを重視していた。
一方、杉野は「自分には経験値が全然ないです」と率直に述べ、「今回、自分も一生懸命やるだけかなと思ってます。ただ、自分の役が最初はなじんでいない役で、どうやってその空気を作っていくか考えています。感情を大切にすることが大事だと思っているので、その部分をしっかりと演じていきたいです」と意気込みを語った。
ドラマはオリジナルストーリーで、さまざまな長期未解決事件に挑む。反町は「第1話のの少女誘拐事件で言えば母親の悔しさがあるのかなと思っています。決してこのストーリーは特別なものではないと僕は思っていて、たった一つの選択や自分のミスで、一瞬の隙に人間っていうのは変わってしまうことがたくさんあると思っています。家を飛び出した娘が誘拐されてしまうことは現実にあったりする。たった少しの選択ミスで不幸になってしまうのは、誰でも簡単になり得ると思っています。そこら辺を僕はリアルに演じたい。リアルにドラマをしっかりと作りたいなと思っています。また、そういう経験をされている方もいると思うんですけども、このドラマを見てて、少しでも良かったなと思ってもらえる瞬間があればいいのかなと思います」と、ドラマに込めた思いを明かした。
杉野も「僕も伝えていくべきことは、ちゃんと伝えていかなきゃいけないんじゃないかなと思っています。それも1つの醍醐味。初めての刑事ドラマで、わからないこともありますが、感情を大切にするところはしていきたいです」と意欲を見せた。