ミュージカル『三銃士』の囲み取材会が8日、都内の日生劇場で行われ、坂本昌行、Aぇ! Groupの末澤誠也、屋比久知奈、上口耕平、原田優一、上山竜治、シルビア・グラブ、今井清隆、演出のフィリップ・マッキンリー氏が参加した。

　19世紀フランスの作家であるアレクサンドル・デュマの代表作を、『THE BOY FROM OZ』、日本版『ロックオペラモーツァルト』で知られるフィリップ・マッキンリーが演出を手掛けた本作。スペクタクルな冒険活劇の要素はそのままに、登場人物の心理描写にも焦点を当て新たな三銃士を描き出している。

『THE BOY FROM OZ』に続いて2度目の共演となる坂本と末澤。主演の坂本は三銃士のリーダー格・アトスを、末澤は銃士になることを夢見て田舎町からパリへ出てきた青年ダルタニャンを演じる。

　今回の共演を機に、2人でご飯を食べに行ったという。坂本は「オフの日にあってその日にご飯を食べた。そこで初めて深い話といままでの経緯を話したんです。『そういうことを経ていまの誠也があるんだな』ということを聞けた。だからいま稽古場で頑張れているんだと腑に落ちた。だったら、自分が経験したことを誠也に渡して、成長してもらえたらうれしいなって思った」と語った。

　末澤は先輩から「おいしいしゃぶしゃぶ」を奢ってもらったことをうれしそうに告白。「2時間半くらい、ご飯食べながらいろいろとお話させてもらった。本当にあっという間に過ぎたくらいいろんなお話をさせてもらった」と振り返った。話した内容は「いっぱいあります！」としながらも「秘密にしたいです」と詳細は明かさなかった。

　本作は「殺陣」が大変だったという坂本。「いままでやったことは多少あるけど、この分量をやるのは初めてで、殺陣をしながら歌うこともしますので。踊りとは違ってカウントではなく、それぞれの合わせ方で前後しちゃうので息を合わせるのがかなり大変だった」と苦労を吐露した。

　そんな座長からはさまざまな差し入れが稽古場に届いたという。原田が「サンドイッチとかゼリーとかカンパニー全員にいっぱいしてくれた。いつもいいやつ」といい、「お芝居でもいろんな意見をくれるので話しやすかった。一緒に作品を作っている感覚がある」と座長っぷりを紹介した。

　本作は9月8日から28日まで日生劇場で上演され、その後、広島と大阪公演も行う。