ロス移住の女性アナ ドジャース・大谷翔平の初観戦で使った約5万円…「ビール1本約2500円」
今夏から、30歳のフリーアナウンサーが米ロサンゼルスで暮らしている。富山、埼玉のテレビ局でキャリアを積んだ菅久瑛麻(すがひさ・えま)だ。彼女は現地の大学院に留学した夫をサポートし、自身も語学学校に通い始めた。1度、仕事に区切りをつけての移住ゆえにともに無収入。果たして、日本では考えられない程の物価高にある米国でやっていけるのか……。そんな不安もある中で感じた驚き、戸惑い、感動をつづる不定期コラム「フリーアナ30歳・菅久瑛麻、物価高にあ然…初めての米国生活」をスタートする。第1回は「ドジャースタジアムを訪れて」。
「フリーアナ30歳・菅久瑛麻、物価高にあ然…初めての米国生活」(1)
今夏から、30歳のフリーアナウンサーが米ロサンゼルスで暮らしている。富山、埼玉のテレビ局でキャリアを積んだ菅久瑛麻(すがひさ・えま)だ。彼女は現地の大学院に留学した夫をサポートし、自身も語学学校に通い始めた。1度、仕事に区切りをつけての移住ゆえにともに無収入。果たして、日本では考えられない程の物価高にある米国でやっていけるのか……。そんな不安もある中で感じた驚き、戸惑い、感動をつづる不定期コラム「フリーアナ30歳・菅久瑛麻、物価高にあ然…初めての米国生活」をスタートする。第1回は「ドジャースタジアムを訪れて」。
初めまして。菅久瑛麻です。読者の皆様、よろしくお願いいたします。神奈川県で育ち、大学を卒業してからは、富山のチューリップテレビで4年間、テレビ埼玉で3年間、アナウンサーとして勤務しました。そして、今夏からロサンゼルスで生活しています。
新生活を始めるあたり、車の購入をはじめ、各種手続きが大変でしたが、「まずはドジャースの大谷翔平選手を見たい」と思い、友人とドジャースタジアムにやってきました。収容人数5万6000人の球場で、レッドソックスとの名門対決。試合も楽しみでしたが、初観戦の私たちは試合の前に「スタジアムを満喫しよう」と思い、プレーボールの3時間前に到着し、真っ先に向かったのは入場ゲートでした。
ここで持ち物検査を受けました。まず、リュックサックなどはNG。中身が見えない不透明なバッグの持ち込みは、(約12センチ×20センチ×5センチ)の小さなウエストポーチなどに限られているのです。私たちはこのことを事前に知らされていたのですが、現地観戦を計画されている読者の方々は、お気をつけください。
チェックを受けて無事にゲートを通過すると、ドジャースの帽子をいただきました。ドジャースタジアムでは、試合観戦者に先着順で記念品が無料配布される日があり、ラッキーなことにこの日がそうでした(今月21日は大谷選手のシャツが配布される予定)。記念品は非売品なので、特別感があって手に入ると気分が上がります。
次に向かったのは、外野レフトスタンド下です。ここは「センターフィールドプラザ」と呼ばれるエリアで、何と好きな選手と動画が撮れる「ARフォトブース」がありました。既に大勢の日本人観戦者が並んでいました。待つこと30分。好きな選手と動画を受け取る自分のメールアドレスを伝え、撮影に入りました。もちろん、チョイスしたのは大谷選手と山本由伸投手。その説明の張り紙にも、日本語が書かれていたには驚きました。そして、数分後にメールが届き、写真と動画がダウンロードできました。
球場内では、大谷選手のユニフォーム(約3万7000円)が売られていました。かなり高価ですが、私も思い切って買いました。食べ物、飲み物も日本に比べると破格に高いです。ドジャードック(約1180円)、ヘルメットのケースに入ったナチョス(約1770円)、ビール(約2500円)。周りを見ると、ペットボトル持参の方々も多かったですね(未開封1リットル以下の飲み物は持ち込み可)。
その後、チケットで指定されていた座席に向かいました。私の座席は「Top deck」と呼ばれる最上階の4階でした。高いところが苦手な方は少し怖いかもしれないですが、スタジアム全体を見渡すことができました。場所にもよりますが、このエリアの席は約7000円です。
飽きる暇がなかった滞在6時間
そうこうしているうちに、あっという間に午後7時10分。試合開始です。大谷選手が登場すると、大歓声と拍手が巻き起こりました。私たちは遠くから見ることになったのですが、大谷選手はネクストバッターズサークルでピッチャーの投げるタイミングに合わせて素振り。その様子が印象的でした。体格的にも際立っていて、同世代の日本人として誇らしく思いました。
試合は大谷選手の二塁打でドジャースが勝利しました。いつもテレビで見ていた光景が目の前に広がっている……終始、フワフワした感覚のまま、勝利の喜びを観客みんなと分かち合いました。
終了後はドローン・ショーが夜空を鮮やかに演出しました。試合が開催されている金曜日の夜は、ドローンや花火のライティングショーが行われているそうです。野球ファン全員で生み出すウェーブや『take me to the ball game』の大合唱、球場にいる一人ひとりの野球愛を肌で感じた素晴らしい日となりました。
気づいたらスタジアムに6時間ほどいましたが、帰路につくまで、一瞬たりとも飽きる暇がない。それくらい充実したエンターテインメントの宝庫だと感じました。スポーツが盛んなアメリカ。また、別の空間からもレポートしたいと思います。(菅久瑛麻/Ema Sugahisa)
□菅久瑛麻(すがひさ・えま) 1993年10月7日、ドイツ生まれ。白百合女子大文学部英語英文学科卒。2016年4月、富山県のチューリップテレビにアナウンサーとして入社。情報番組、報道番組のMCなどを担当し、20年3月末に退職。フリーアナウンサーに転身し、同年4月から23年3月まで、テレビ埼玉で情報番組のMCなどを担当。資格は温泉ソムリエ、食生活アドバイザー、防災士、証券外務員二種、MBAなど。162センチ。