ごみ清掃員として働く「マシンガンズ」滝沢秀一、コロナ禍でごみ収集も感染しないワケ

「マシンガンズ」滝沢秀一さん【写真:荒川祐史】
「マシンガンズ」滝沢秀一さん【写真:荒川祐史】

外出自粛期間中に断捨離した人が増え残業の日々だった

 外出自粛期間中に断捨離した人が多くて、家庭ごみの量が増えたと話題になりましたけど、実際、ものすごく増えて「これほど出てくるのか」って思いましたね。普段の1.5~2倍ぐらい。家庭ごみは各家庭が1回に出せる量って、3~4袋までって自治体によって決まっているんですよ。それ以上は有料。ご存じない方も多いみたいで、1回に洋服20袋とか、庭の草刈りして10袋とか出している方がいました。

 不燃ごみだと引き出物でもらったらしき新品のお皿のセットとかシャンパングラス、植木鉢をよく見ました。もったいないですよね。真面目に家で自粛していた方たちのごみなので責められませんが。

 資源ごみではペットボトルが異常に多くて、とくに怖かった! キャップがついたままだと回収車に積めないので、キャップを外してラベルをはがして収集しなくてはいけない。飲み残しがあると飛沫がかかるし、飲み口に触れるのでね。キャップはずしとかの作業を1本1本やっていたら腱鞘炎になります。だから、1つでもキャップを外して出してもらえると助かります。本当はペットボトルの中や飲み口を洗って出してもらえると嬉しいんですけど、そこまでは言いません!

 ごみの量が増えると、ボクら清掃員は何が困るって、それだけ収集に時間がかかるんです。回収車がいつもより早く一杯になるので清掃工場までいったん捨てに行き、また戻って作業を続けなければならないので、その工程が1日の回収作業中に1回増えるだけでも1時間半から2時間ぐらい余計に時間がかかってしまい、残業することになります。でも、残業代は出ない。日給制なので。金額? “みなさんの想像するぐらいの金額”です(笑)。3か月ぐらいずっと残業代なしでがんばっていたので……みなさんには小分けにして出してもらえると助かりますね。

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