64歳・春風亭昇太、東海大復学を正式発表「大学4年で辞めたため結構な単位が残っています」
『笑点』の司会を務める落語家の春風亭昇太(64)が、今年の10月から大学に復学することを正式に発表した。以前から会見等で復学の意思を表明していたが、「10月からやることになりまして、この前、入学金授業料を振り込みました。結構な金額でした」と報告。高座では老いも感じることがあるという64歳の大学生。キャンパスライフへの意気込みを聞いた。
今年10月から「授業料の分はきっちり元を取ります」
『笑点』の司会を務める落語家の春風亭昇太(64)が、今年の10月から大学に復学することを正式に発表した。以前から会見等で復学の意思を表明していたが、「10月からやることになりまして、この前、入学金授業料を振り込みました。結構な金額でした」と報告。高座では老いも感じることがあるという64歳の大学生。キャンパスライフへの意気込みを聞いた。(取材・文=渡邉寧久)
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8月31日、都内で行われた公益社団法人落語芸術協会の夏季研修会に、昇太の姿はあった。同協会の会長として開会のあいさつに立ち「雨かと思いましたが見事に晴れました。これも僕のおかげかな」と笑わせた。
研修会の途中、ENCOUNT等のメディアの取材に応じた昇太は、10月から大学生になることを報告した。
古巣の東海大で現在、客員教授を務める昇太だが、「大学4年のときに辞めたため、結構な単位が残っています。それを来年9月までの1年間で取ります」ときっぱり学生宣言。「(1年で残った単位を取得するのは)可能性としては6割ぐらいダメかもしれませんが、やっている自分が楽しい。授業料の分は、きっちりネタにしますよ」と芸人魂を伝えた。
久しぶりの学生生活に、すでに気分も上々で、「課外実習で昆布漁があるんです。すごいワクワクしています。東海大は根室市と提携しているので、そこで昆布漁の実習をするんです」とニコニコ。「なかなかいないでしょ? 昆布漁をやっている“笑点メンバー”って」と取材陣を笑わせた。
大学客員教授の肩書きは、大学生になると同時にはく奪される。「自分で自分に単位を上げたかったんですけどね」というお手盛りの単位取得は認められなかったという。
落語家という肩書きに大学生が加わり“大学生落語家”という新たなフィールドに歩み出す昇太だが、最近、年相応の老いを感じることがあると明かす。
「最近、自分の落語がヘタになっている」と切り出した昇太は「昔だったら一息で言えたことが言えなくなっている。ブレスの位置を考えないといけない。一息でしゃべれないということは、年を取ったんでしょうね」としみじみ吐露。昔から、60代の自分を中途半端で面白くなくなると、予言めいて見越していた。それが現実になりつつある今……。
「中途半端な年齢になっていると思う。若いころのようにやろうとするのは無理なので、これからは“おじいちゃん昇太”になって駆け抜けていこうと思います」と、ニュー昇太として自分自身を打ち出していくことを宣言した。