BL作家の英田（あいだ）サキさん（年齢非公表）が亡くなったことが30日、分かった。同日、大洋図書のihr HertZ＆RAFT編集部が公式Xを更新し、英田さんの訃報を伝えた。

　公式Xは「英田サキ先生ご逝去のお知らせ」と題し、英田さんの功績と人柄などを記した。

「英田サキ先生が逝去されました。　代表作『エス』シリーズをはじめ、硬派な世界観からコメディタッチの作品まで、多彩で魅力あふれる物語を数多くご執筆いただきました。そして細やかなお心遣いをくださるお人柄でもありました。　編集部一同、英田先生に最大の感謝を表しますと同時に、心よりご冥福をお祈りいたします。　大洋図書　コミック・ノベル編集部」

　大阪府生まれの英田さんは主にBL小説を手がけ、2002年に『傷痕』でデビュー。自身のXプロフィール欄には「BL作家。療養中につき、お仕事はのんびりペースです。中国ドラマにハマり中」と記している。

　今年5月13日にはXで「今回両足の大腿骨に転移したがんに放射線を当てるためでした。放射線治療はこれで4度目かな？」と投稿し、7月23日には「どこまで近況を書いたかわからなくなりましたが、先週退院してきました。今は自宅療養中です」。同24日には「来月両目で受けることになった白内障の手術」と記していた。

　本日31日、大阪で開催予定だった「虚空の月1」サイン会については、英田さんの参加中止は発表されていた。7月25日には英田さん自身がXを更新し、「私のみ参加中止となりました。大変申し訳ありません」と投稿していた。