岩谷麻優×Sareeeが対談、夏休み“返上”で同期タッグ結成に「マジ感謝して!」 最強2人「ウチら怖いものない」
「Sareee-ISM -ChapterV-」(9月2日、新宿FACE)にて、“太陽神”Sareeeと“スターダムのアイコン”岩谷麻優の同期タッグが実現する。Sareeeと言えば、SEAdLINNNGのシングル王者&MARIGOLDワールド王者、そして岩谷はIWGP女子のベルトを持つ現役のチャンピオンだ。いわば、日本に現存する全女子プロレスラーの頂点に位置する両者がチームを結成する。対戦相手は橋本千紘(センダイガールズプロレスリング)とVENY(フリー)という、こちらも日本女子プロレス界が世界に誇る、最強の二人。急きょ決定した骨太カードへの意気込みを、会見後のSareeeと岩谷に聞いた。
「本当は夏休みの旅行に行く予定だった」(岩谷)
「Sareee-ISM -ChapterV-」(9月2日、新宿FACE)にて、“太陽神”Sareeeと“スターダムのアイコン”岩谷麻優の同期タッグが実現する。Sareeeと言えば、SEAdLINNNGのシングル王者&MARIGOLDワールド王者、そして岩谷はIWGP女子のベルトを持つ現役のチャンピオンだ。いわば、日本に現存する全女子プロレスラーの頂点に位置する両者がチームを結成する。対戦相手は橋本千紘(センダイガールズプロレスリング)とVENY(フリー)という、こちらも日本女子プロレス界が世界に誇る、最強の二人。急きょ決定した骨太カードへの意気込みを、会見後のSareeeと岩谷に聞いた。(取材・文=“Show”大谷泰顕)
――先ほど「Sareee-ISM -ChapterV-」の会見が終わりましたけど、今の心境から教えてください。
Sareee「会見、楽しかった!」
岩谷「会見って、こんなのほほんとしたものなの?」
Sareee「分からない。スターダムさんの会見とか、怖いもんね」
岩谷「怖い怖い」
Sareee「みんなガチでやっていて。もちろんこっちもガチなんですけど」
岩谷「(スターダムの会見と)雰囲気が違くてさ。こんな普通にしゃべっている会見を生配信とかしちゃっていいの、みたいな感じだったけど」
Sareee「大丈夫大丈夫。なんでもありなので」
――過去に開催してきた『Sareee-ISM』だと、KAIRI選手という、初代IWGP女子王者が参戦したことがありますけど、諸々あって、今回は現役のIWGP女子王者の岩谷選手にオファーをすることになった。それはやっぱりSareeeさん的には、IWGP王者、という部分に重きを置いたわけですかね。
Sareee「そうですね。私が狙っているベルトだし、岩谷麻優ともう1回やりたいんですよ。ただ、それは今ではなくていつかですけど、そう思っているし、私たちは2011年デビューの同期なので、タッグを組んでみたいなって思いますよ、それは」
――今回、岩谷さんは二つ返事でOKしたという話でしたね。
岩谷「はい。なんで白紙になっちゃったの?」
Sareee「いろいろあったのよ。言っていいのかな? 本当は○○○○とタッグを組むってことになっていたんだけど……」
岩谷「あー、そういうことか。なるほどね。マジでさ、普通に社長からLINEが来て、『9月2日、どうですか?』って。だけどホントに9月1日から夏休みだったの」
Sareee「えー! ヤバいそれは」
岩谷「だけど9月1日には仕事が入っちゃって。9月2日から旅行だなってなってたの」
Sareee「あ、そーなんだ」
岩谷「それが3日からってなっちゃうと、休み期間が減るじゃん」
Sareee「たしかに」
岩谷「マジ感謝して(笑)」
Sareee「感謝します! さすがですね。でも嬉しいです、ホントに」
「今から考えると病んじゃうので、前の日から考えたい」(岩谷)
岩谷「でも、麻優は(「Sareee-ISM」に)出たかったもん。嫌々出るとかじゃなくて、ホントに楽しみで、出たいと思っていたからこそ。全然、大丈夫」
Sareee「めちゃ嬉しい!」
――やはりIWGP王者としては、「いつ何時」という意識があると。ただ、Sareee戦(4月27日、横浜BUNTAI)の前は「やりたくない」というネガティブな気持ちがあったといわれていましたけど、今回はタッグとはいえ、相手もかなりの強敵です。
岩谷「でも(Sareeeがいれば)心強いですよね。たしかに(橋本&VENYが)初遭遇っていうところが怖いところではあるんですけど、今まで海外でやったり、初遭遇はいろいろ経験したから大丈夫だと思うけど、それでも橋本とVENYって、結構ケタ違いのレベルじゃない?」
Sareee「そうそう、そうね」
岩谷「だからさ、ドキドキ感はあるけど、自分、ヤるかヤられるかみたいな試合は意外と好きだったりするので楽しみだし、普段、他団体さんに出ることはないからこそ、IWGPの可能性を広げることがあるんじゃないかと思って、この試合を受けたっていうのがひとつの理由ではありますね」
――今回は、とくに初遭遇の相手がいる岩谷選手に注目がいくと思うんですけど、プレッシャーはありますか。
岩谷「今は何も考えないで、その場のノリで考えるタイプなので。まだ少し先なので、今から考えると病んじゃうので、前の日からいから考えたいと思います」
Sareee「前の日!」
――Sareee選手からすると、橋本、VENYの注意点は。
Sareee「あの二人はヤバいですからね。力、ハンパないし、VENYなんてどっからでも飛んでくるし、デカいし。でも、岩谷麻優も『最強』ですからね、私からしたら。だから大丈夫っしょ」
岩谷「大丈夫大丈夫」
Sareee「ウチら怖いものないと思いますよ」
――最近の岩谷麻優は精悍な顔つきをしてきて、以前と比べると、自信が表情に出ていると思います。
岩谷「自信はめちゃくちゃつきました。Sareeeと闘ってからですね、自信がついたのは。それから藤本つかさ戦(6月23日、後楽園ホール)とか、いろいろ怪我とかあったりとかもあるんですけど、マジで自信はついた! けど、怖いものは怖いッスよ」
――とはいえ、修羅場の数って人の意識をそれだけ変えてしまうんだな、というのを証明していると思います。
Sareee「ホントそうですね」
「このタッグを組むことで、猪木さんの凄さを広げていきたい」(Sareee)
――ちなみに今回の会見はアントニオ猪木のライセンスを管理する猪木元気工場(IGF)で行われました。Sareee選手がA猪木を尊敬し、岩谷選手がかつてA猪木が創設したIWGPの流れを汲む女子のベルトを巻いていることを含め、A猪木の「闘魂」が導いてくれた気もします。その点に関して、ひと言もらえたら。
Sareee「今回、IGFさんの場所をお借りして、感謝しかないですね。そして、IWGPのベルトを持った岩谷選手とこうやって会見ができるっていうのは、少しでも恩返しをこれからしていきたいなと思っているので、ちょっとでもできたのかな。このタッグを組むことで、広げていきたいですよね。猪木さんの凄さもそうですし、女子プロ界にもどんどん広められたらなと思います」
岩谷「そうですね。このIWGPのベルトを持って、この事務所さんに来させてもらったのが2度目になるんですけど、このベルトを巻くまでは、ご縁のなかった場所だと思うので、こうやってSareeeがつないでくれた縁を感じますね。ここで会見をやったとか、猪木さんを尊敬している気持ちが強いからこそ、IWGPを持った自分を呼び寄せてくれたのだと思うし、直接的な関わりとかはないですけど、受け継がれていくものを代表とするベルトを巻けていることを嬉しく思っています」
――では、最後に意気込みを。
Sareee「そうですね。岩谷麻優と最強タッグを組めることを嬉しく思います。それと敵の二人が強敵なので、二人で力を合わせて、息を合わせて、必ず私たちが勝ちに行きたいなと思いますね」
岩谷「ひとつ文句言っていいですか?」
Sareee「何ぃ?」
岩谷「これ、ポスターに麻優の写真が入ってないよ」
Sareee「だって決まったの、ちょっと前だから。でもさ、すごくない? (背景が岩谷のコスチュームの色に似ている)ブルーって」
岩谷「あ、ホントじゃん」
Sareee「これ、岩谷麻優のイメージカラーですよ」
岩谷「それで誤魔化そうとしとるやろ(笑)。(大会までに)麻優の写真、デッカく入れとって」
Sareee「今度、合成で……」
岩谷「写真だけでもええけん、つくっとって、もう」
Sareee「分かった」
岩谷「ということで、頑張りたいと思います!」