『呪術廻戦』未回収の伏線あり? まもなく最終回…ファン待望の復活を遂げたキャラも
『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中の人気漫画『呪術廻戦』(作:芥見下々)が9月30日発売の同誌で最終回を迎えることが発表された。同作は2018年から連載が始まっており、これまでに「渋谷事変」や「人外魔境新宿決戦」などの人気エピソードが描かれ、多くの読者を楽しませてきた。残り数話となった同作のこれまでのストーリーと回収されていない伏線について振り返る。
9月30日発売『週刊少年ジャンプ』で最終回を迎える『呪術廻戦』
『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中の人気漫画『呪術廻戦』(作:芥見下々)が9月30日発売の同誌で最終回を迎えることが発表された。同作は2018年から連載が始まっており、これまでに「渋谷事変」や「人外魔境新宿決戦」などの人気エピソードが描かれ、多くの読者を楽しませてきた。残り数話となった同作のこれまでのストーリーと回収されていない伏線について振り返る。
(※以下、作品に関するネタバレを含む記述があります)
同作は、主人公・虎杖悠仁が通う学校に「呪霊」と呼ばれる人間の負の感情から生まれる化け物が出現したところから物語が始まった。虎杖の学校には魔除けとして両面宿儺(りょうめんすくな)の指が置かれていたが、実はこの指が逆に呪霊を呼び寄せていた。
「呪いを倒せるのは呪いだけ」という事実を知った虎杖は宿儺の指を丸呑みし、自らが“呪い”となることで呪霊を退けた。自らの中に呪いの王である宿儺を復活させてしまった虎杖は、呪術師として「合計20本ある宿儺の指を全て飲み込んでから死ぬ」ことを決意し、東京都立呪術高等専門学校に編入することとなる。
虎杖が呪術師となってからは物語中盤まで最大の敵として立ちふさがる特級呪霊・真人(まひと)との戦いや「京都姉妹校交流会」などで呪術師として成長する過程を描いてきた。その後は「懐玉・玉折」で虎杖の先生である五条悟の過去編やシリーズ屈指の人気エピソードである「渋谷事変」へと繋がっていく。
渋谷事変後は「死滅回遊」を経て、呪いの王・両面宿儺との戦いである最終章「人外魔境新宿決戦」と物語が進行し、現在に至る。
これまでに200話を超えて描かれてきた『呪術廻戦』はさまざまな魅力があるが、そのなかには散りばめられた伏線とその回収が含まれるだろう。これまでに、虎杖が人間離れした身体能力を持っている理由、五条悟の一人称が「僕」である理由など、さまざまな伏線が回収されてきた。
そして267話では、未回収伏線の代表格である虎杖の同級生・釘崎野薔薇の復活が描かれている。そもそも釘崎は渋谷事変で真人と交戦した際、真人の術式「無為転変(むいてんぺん)」を顔に受け、顔の半分が吹き飛び死亡したと思われていた。しかし、その後到着した呪術高専京都校の新田新の術式で、顔が吹き飛んですぐの状態で保存されている。読者からは宿儺戦に登場するのではと期待されていたため、ネット上では釘崎の復活で喜ぶファンの声が多数あがっている。
しかし、まだ回収されていない伏線もいくつかある。そのなかでも筆者が気になっているのは、五条が伏黒に「父親のことを話す」という約束だ。虎杖の同級生である伏黒恵の父親・伏黒甚爾は、「懐玉・玉折」で高校生時代の五条と交戦し殺されている。その後コミックス9巻79話「これからの話」で五条が伏黒恵に会いに行った際に「お父さんのこと知りたくなったらいつでも聞いて」と話しており、伏黒はいつか五条に自身の父親のことを聞くと思われていた。
しかし、伏黒に父親のことを話すことなく、五条は伏黒に受肉した宿儺に負けて死んでしまった。父親のことは五条の同級生である家入硝子に頼んだといわれているが、硝子が伏黒に父親のことを話すときは来るのだろうか。
このほかにも「虎杖の領域展開が謎に包まれたまま」「虎杖の腕が鬼のような手になっている」など解決していない謎が多数残されている。これらの謎については最終回までに明らかになるのだろうか、それともそのまま謎のまま終わってしまうのか。『呪術廻戦』の今後の展開に、これまで以上の注目が集まるだろう。