「これやばいだろ」集合住宅に大量のUber置き配、住人&配達員困惑 クレジット不正利用を疑う声も
フードデリバリーサービスの拡大を巡り、さまざまなトラブルが相次いでいる。沖縄では今月7日、大手フードデリバリーサービス「UberEats」の配達員が商品を配達した先の集合住宅で、大量のデリバリー商品が置き配のまま放置されている場面に遭遇。配達先の住人は商品への心当たりはないといい、商品の回収、廃棄を巡ってUberEats側の対応が大きな混乱を招いている。第三者による一方的な大量注文の可能性に加え、盗難されたクレジットカードの動作確認との見方もあり、事態は複雑化している。
盗難されたクレジットカードの動作確認との見方も
フードデリバリーサービスの拡大を巡り、さまざまなトラブルが相次いでいる。沖縄では今月7日、大手フードデリバリーサービス「UberEats」の配達員が商品を配達した先の集合住宅で、大量のデリバリー商品が置き配のまま放置されている場面に遭遇。配達先の住人は商品への心当たりはないといい、商品の回収、廃棄を巡ってUberEats側の対応が大きな混乱を招いている。第三者による一方的な大量注文の可能性に加え、盗難されたクレジットカードの動作確認との見方もあり、事態は複雑化している。(取材・文=佐藤佑輔)
「いやいや これやばいだろ」
今月7日、SNS上に投稿された画像には、集合住宅の一室の前に大量のデリバリー商品が放置された様子が収められている。投稿者はUberEatsの配達員で、配達先の住人に確認したところ商品を注文した心当たりはなく、大量の商品は何者かにより一方的に送りつけられたものとみられている。
投稿者の配達員は続く投稿で「建物の住人が何とかして欲しいって言うのでサポートに問い合わせるもタイマーで破棄しろと」「俺からの依頼では動けないらしく住人からUberEATSに連絡しろって(中略)住人からの連絡じゃないと対応出来ないって伝えてやり方説明して…1時間かかった」とその後の対応を説明。配達員からサポートに状況を伝えたものの、「住人本人からの連絡がない限り商品の回収はできない」の一点張りだったといい、UberEats側の対応への憤りをつづっている。
「沖縄県内のあちこちで同様のことが起こっており、住人や配達員も困惑してます。UberEats側の対応も全然できておらず、UberEatsをご利用したことない住人がどこに連絡したらいいのか分からず困っています。僕の方から連絡しても『住人からネットで連絡しろ』『電話対応はしていません』とのことで全然相手してもらえず、本当に大変でした」
大量の商品は、いったい誰が何のために送りつけたのだろうか。一連の投稿には「え、、嫌がらせ?」「盗んだクレカが生きてるか確認のために適当な住所にUber注文するってこと?」「違法に手に入れたクレカ利用可否をUberで試すというコメントを見て、悪知恵働く奴はこういうところすごいなって思う」「クレカの不正利用って怖すぎる」「ええ、こわ……盗難クレカの実用チェックって家の人かわいそ……」など、盗難されたクレジットカードの動作確認に使われているのではという憶測の声も上がっている。
一連の問題について、UberはENCOUNTの取材に「本件については認識しており、詳細な調査を行っております。Uber Eatsでは、いたずら行為をはじめ、プラットフォームを悪用するいかなる行為も容認しません。この度のように、加盟店のお料理が最終的に廃棄されるような形で配達されたこと、そして配達を受けた方や近隣の方々が大きな迷惑を被っておられることは、大変残念であり、容認できない行為であると受け止めています」と回答。
今後の対応については「警察をはじめ関係機関と協力し、詳細な調査を行うとともに、悪用行為が確認されたアカウントを停止するなどの対応を進めております。また、必要に応じて法的措置を含めた対応策を講じてまいります」としたうえで、「身に覚えのない注文が配達された場合は、Uber Eatsのお客様相談室にご連絡いただくか、ご自身で廃棄いただくようご案内しております。お客様相談室に該当するご相談が入った場合は、詳細を確認の上、配達商品の回収を手配いたします」としている。
※Uber側からの回答を受け、30日に記事内容の一部を差し替えています。