市川中車が頭を下げて社長にお願い 公演会場の楽屋を「もう少し広くしていただければ」

歌舞伎俳優の片岡愛之助、市川中車、中村壱太郎らが28日、都内で行われた「立飛(たちひ)グループ創立100周年記念事業『立川立飛歌舞伎特別公演』」の制作発表会見に出席した。会見では、中車が公演会場となる立川市の立川ステージガーデンに要望を出す場面があった。

村山正道氏(右端)に要望を出す市川中車(右から2人目)【写真:ENCOUNT編集部】
村山正道氏(右端)に要望を出す市川中車(右から2人目)【写真:ENCOUNT編集部】

壱太郎も応戦「中車さんがどうしても『あ~、楽屋がなぁ~』

 歌舞伎俳優の片岡愛之助、市川中車、中村壱太郎らが28日、都内で行われた「立飛(たちひ)グループ創立100周年記念事業『立川立飛歌舞伎特別公演』」の制作発表会見に出席した。会見では、中車が公演会場となる立川市の立川ステージガーデンに要望を出す場面があった。

 立川ステージガーデンは、立飛グループが2020年に開発したJR立川駅北側の複合施設・グリーンスプリングス内に設立された多摩地区初の民間運営ライブエンターテインメントホール。『立川立飛歌舞伎特別公演』は、23年に同所で初の歌舞伎公演として行われた。2年目となる今回は、『新版 御所五郎蔵(しんばん ごしょのごろうぞう)』『玉藻前立飛錦栄(たまものまえたちひのにしきえ)』の2作品を上演する。

 壱太郎と共に初演時も出演している中車は、「グリーンスプリングは緑が豊かで歩きやすく、立川ステージガーデンも最新鋭の設備が整っていて、ショッピングモールもありますし、『行きたくなる、通うのが楽しみなところ』。また今年もここに行かせていたくことがすごく楽しみでございます」とあいさつ。この日は立飛ホールディングスの代表取締役社長の村山正道氏も出席しており、中車は「村山社長が立川市民のことを考えていらっしゃることや、歌舞伎に対する並々ならぬ意欲も感じています」と語った。

 一方、「先ほど、壱太郎さんと少し話しまして、立川ステージガーデンに少しだけ何か注文があるするならば、立川ステージガーデンの楽屋の方をですね、もう少し広くしていただければ……この場をお借りして……」と頭を下げて村山氏にお願いし、会場をわかせた。

 中車は「こしらえ(衣装)が大きいとですね、ドアに入らなかったりしますので、特に今年は愛之助さんのこしらえも上の方が大きいですので」と続け、「『できれば楽屋の方を、ひとつ……』と、壱太郎さんが『絶対言ってください』と申しておりますので、わたくしが代弁させていただきます」と壱太郎のせいにして笑いを誘った。

 壱太郎はすぐに「ひとつ、訂正させていただきます」と語り、「わたくしは決して、『言ってくれ』とは言ってないです。中車さんがどうしても昨年から、『あ~、楽屋がなぁ~楽屋がなぁ~』と言っていましたので」と応戦し、会場から笑いが起こった。「歌舞伎というのは、楽屋から出られなくなるような(大きい)格好がたくさんございまして、いろいろな劇場で工夫しながら公演していくのが常なんです」と、楽屋が狭く感じる理由も説明した。

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