旧ジャニーズ、ファンクラブ運営の新会社設立 補償業務に特化でも「収益」のSMILE-UP.から引き継ぎ

SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)は26日、創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題を巡り、同社のファンクラブ事業を分割し、新会社のFAMILY CLUB(ファミリークラブ)が10月2日から同運営を引き継ぐことをファンクラブ会員に発表した。

SMILE-UP.【写真:ENCOUNT編集部】
SMILE-UP.【写真:ENCOUNT編集部】

社名はFAMILY CLUB 会員に新たな手続きはなし

 SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)は26日、創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題を巡り、同社のファンクラブ事業を分割し、新会社のFAMILY CLUB(ファミリークラブ)が10月2日から同運営を引き継ぐことをファンクラブ会員に発表した。

 発表によると、ファンクラブの登録情報はFAMILY CLUBが引き継ぎ、会員に新たな手続きはなし。その他に「個人情報保護法の定めに基づき適正に保管・管理いたします」「ファンクラブサービスにつきましては、これまでと変わらないサービスを提供してまいります」「なお、運営会社変更に伴い、『会員規約』『プライバシーポリシー』も制定いたします」としている。

 同社は4月15日、公式サイトで「今後のファンクラブおよび音楽原盤等の版権の取り扱い方針について」と題した声明文を発表した。その際、SMILE-UP.の立ち位置をあらためて明確にした。

「昨年10月に発表いたしましたとおり、本年4月より、弊社に所属しておりました28組295名のタレントたちは、株式会社STARTO ENTERTAINMENT(以下「STARTO社」)と契約し、STARTO社に移籍いたしました。弊社は補償業務に特化し、業務完了後には廃業する方針に変わりはありません。STARTO社は、弊社とは資本関係を全く有しない企業として発足しており、弊社が今後STARTO社の経営に関与することはありません。また、東山紀之および藤島ジュリー景子は、被害者の方々との対話をはじめとした補償業務に専念し、STARTO社への経営には一切関与することなく、STARTO社の活動からの収益分配を受けることもありません」

 STARTO ENTERTAINMENTと契約したタレントたちのファンクラブ「ファミリークラブ」は、入会金1000円、年会費4000円、会員の総数は1000万人ともいわれる。補償業務に特化しながら、巨額な収益が見込まれる運営事業をSMILE-UP.が継続。この事実には批判の声が上がっていた。

 その状況も踏まえ、同社は声明文で「『ファミリークラブ』は、これまで弊社の一事業部門として、会員の皆さまの個人情報をお預かりし、ファンクラブ業務やチケット販売業務を行ってまいりました。この『ファミリークラブ』については、本年夏を目処に、弊社から分社し、独立を進めてまいります」と宣言していた。

 新規にSTARTO社でファンクラブを立ち上げない理由については、「これまで支えてきてくださった会員の皆さまの会員番号もなくなることになります。今の会員番号に思い入れを持ち、長きにわたりタレントたちをお支えいただいてきた皆さまのお気持ちを考えますと、弊社としてはその選択もできませんでした」と説明していた。

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